このところ職場でVMwareを使った仮想化環境の構築準備をしているのですが、レガシーシステムを新しいハードウェア上で動かすための便利なツールとして使えそうだと思ったので試してみました。
レガシーシステム
7年前に導入したWindows2000ベースのシステムで、ソフトもハードも古くなってます。特にハードはやばい。いつ壊れるかわかんないし、壊れたら代替部品がありません。ソフト的には、Excel2000で作りこんだアプリなどが乗っており、WindowsXP/Office2007環境では動きません。なので、現状のシステムに手を加えず、そっくりそのまま新しいハードウエア上に用意した仮想化環境に移したいのです。
やり方
とっても簡単です。VMware Converterというツールを使うと、右から左へコピーするがごとく、コンピュータの中身をまるっと移動できます。拍子抜けするくらい簡単。
- 移行先サーバにVMware環境*1と共有フォルダを用意しておく。
- 移行元にVMware Converterをインストールする。*2
- インストール終了時に再起動が促されるので再起動する。
- VMware Converterを起動し、移行処理を行う。*3このとき、IPアドレスやマシン名は変えないようにし、極力手を加えずに移行するのがポイント。*4
- 移行処理が終わったら、移行元サーバは電源を落とすかネットワークケーブルを抜いておく。*5
- 移行先で、VMマシンのファイルを開く(マシン名.vmxファイルをダブルクリック)
- 元の環境がそのまま移行されている。必要があれば、ここで設定を変更する。*6
- 仮想マシン(VM)を起動する。
- VGAモードでWindows2000があっという間に起動し、次々と勝手にハードウエアが認識されていく。*7
- 最後にディスプレイだけ自動認識できず、ドライバインストール画面になる。これはキャンセルする。
- VMのOSが起動状態のままで、VM Toolsをインストールする。*8
- 再起動を促されるので、再起動する。
- 今度はディスプレイドライバのインストール画面が出ない。画面のプロパティで1024*768ピクセルを選択すると、表示領域が広がる。
- 以上で作業おわり。この段階で、すでに元と同じように動作しています。サーバまるごと1コの移設に1時間弱しかかかりませんでした。ラクチンで〜す。
これからやりたいこと
- SAP R/3の開発環境*9を移行しちゃいたい。
- たまにしか使わないあんなサーバやこんなサーバを移行して沈黙させておきたい。
- VMotionって実用的なの?勉強しなくちゃ(汗)