最近の矢野顕子の巻

http://www.youtube.com/watch?v=rYL9Kkb5QOU
すげえ。うまいとか泣けるとか、そういう以前にすごい。なんじゃこりゃ、というレベル。このときは声もピアノも絶好調ですね(矢野さんの声には好不調の波がある)。特に間奏以降はほとんど完璧。
最近はあまりフォローしていないのですが、10代の終わりから20代にかけて最もライヴ演奏を聴きに行ったのが矢野顕子です。初回が山梨の出前コンサートで、これが最前列で、2mくらいの距離でアッコちゃんと目が合いまくっていろいろ大変でした(なんだそりゃ)。っていうか、この映像見ればわかるように演奏と一緒に表情も七変化なもので、それでやられてしまった(笑)。もともとサウンド優先志向の強い人だとは思っていたのですが、ライヴはかなりノリ重視でした。80年代後半〜90年代前半が最もよかったように思います。その後、ライヴでも凝ったことを始めて、かっちり系のアレンジになったりしてイヤだったのであまり聴かなくなってしまったのですが、この映像を見る限り弾き語りのレベルはむしろ向上している(笑)。
でね、このピアノの何がうまいって、左手ですよシンコペーションで低音を「ガーン」とフォルテで鳴らすワザ。昔からやってる手癖なんだけど、しっかり充実した音色が出ていてさすがだと思います。先にも書いたように間奏があまりにも素晴らしいので、採譜中。まあ、このくらいならちょちょいっと耳コピできちゃいます。ずっとアッコちゃんのコピーをやってきた私の特技。「スーパーフォークソング」なんかピアノは丸ごとコピーして、きちんと練習してアルバム1枚分全部を弾けるようになったのですが、「ピアノ・ナイトリィ」がひどく難しくて、3〜4曲しかコピーできなかったのが情けなかったです。あまりのレベルの違いにいったい矢野になにがあったんだ?とか思ったら、ちょうど坂本さんと別れた時期だったという(苦笑)。