イネ開花中の巻

会社のオフィスの目の前が田んぼという恵まれたロケーションにあるので、いつイネが咲くかとヒヤヒヤしながら観察を続けていたのですが、この3連休で一気に穂が伸びて本日見事に開花です。しかし思ったほど花粉症の症状が出ません。ちょっと目が痒いかな、くらいの症状で済んでます。イネは開花期間が短いので、このまま何事もなく終息しそうでまずはめでたいです。というわけで、東京では通勤の道すがらあちこちで自然観察をしていたのですが、金沢でもこんな感じで実行中です。イネの観察は毎日やってるのですが(小学生かよ)、あちこちの家庭菜園の野菜の生育状況などももちろん把握済み。テキトーに育てている人が多い印象で、そういうところはやっぱりテキトーな感じの野菜しか実らないのがおかしいです。
あと、ずっと観察していたマンションのそばの並木はすごく面白いです。「毛虫にやられそうだな」と思ったら案の定6月ころからアメリカシロヒトリが大発生⇒7月に入り、いい感じに毛虫が成長してきたところで尾の白い鳥がやってきてものすごい勢いで捕食開始⇒10日ほどですっかりサヨウナラ、という自然の厳しさを見せ付けられました。
アメリカシロヒトリは昭和40年代あたりから日本国内各地で大発生して問題になったのですが、昭和50年代になって日本を訪れる渡り鳥が「夏ころに日本に行くと落葉樹に群がってる毛虫食べ放題でウマー」ということを学習したようで、私が観察を繰り広げていた毛虫スポットはどこも8月ころには生息数が一気に減少していってます。金沢でも同じ状況が見られたのですが、7月上旬という早い時期に鳥の襲撃を受けたため、毛虫君たちが十分に成長しないうちに食われまくってしまい、もったいない感じ。もうちょっと生育させてから食べたほうがいいんじゃないかな?と思いました。
で、2週間くらい前から並木のうちの1本が葉が黒くなって枯れ落ち始めてしまい、ああ病気だわこれ通報しようかしら、とか思っていたのです。先日l市の職員の方がチェックに来ていて「これダメだよ〜」とか言っていたので、いつごろからこんな感じでどうのこうの、と情報提供しました。「すごい観察力ですね」とか言われたんだけど、こんなの普通。っていうか、自分が暮らしている周辺の植物相くらい把握しておかないようでは、理系人間として恥です。ええ。
いま気になってるのはセミの生態です。関東地方と全然違う感じ。本日の段階でアブラゼミが、まだ出てきません。関東では7月20日前後に羽化するのですが、こちらにはひょっとしていないのかな?とか思ってます。体調が回復したら久しぶりにフィールドワーク(昆虫採集ともいう)しようかしら〜。