英雄ポロネーズ譜読み進行中の巻

だいぶ遅れてしまったのですが、本格的に英雄ポロネーズの練習開始です。弾きにくいところはじっくりと運指を検討することで切り抜けられそうで、技術的難点はクリア。エキエル編ナショナル・エディションの運指でほとんどOKなのですが、一部ショパン先生自身の運指で「それは弾きにくいんじゃないの?」というところがあるので、そういう部分だけ自分流の指使いに修正しています。
練習方法としては、最初から全部弾きまくるとおかしなことになりそうなので、主部を中心にバス単音+旋律オクターブ音のみくらいに超単純化して、旋律をしっかりレガートでアーティキュレーション明快な流れを作りつつ、バスもしっかりと弾く、みたいなやり方を採用しました。和音の中の音はあとから加えていけばいいや、くらいの感じです。こうすることで、主部がドカ引きになるのを防げればいいなと思ってます。
同じショパンの別れの曲とか、葬送ソナタをやったときに比べると、英雄はほとんど機能和声しか使っていないため譜読みが段違いにやりやすく、この2曲がいかに和声的にぶっ飛んだ転調をやっているかを改めて思い知らされました。あと、葬送ソナタは第二主題で幅広い音域の左手アルペジョをレガートに歌うという難しいテクニックを求められるのですが、ポロネーズはオクターブでポンポンと音を置いていけばそれなりに成立してしまうので、あまり左手のレガートに注力しなくて済むというのが演奏難易度を下げているな〜と思ってます。