大橋純子より歌える人っているの?の巻

岩崎宏美の方がうまいかな?と思うときもあるのですが、高音一発のパワーはやはりこの人。
http://www.youtube.com/watch?v=u-hyjCdrL98&feature=related
http://www.youtube.com/watch?v=N7kTZ5ERAwE&feature=related
上が1978年。下はたぶん2005年ころ。さすがに若いころの破壊力はハンパない。オケがガンガン鳴らしてるのに、平気でそれを上回っていく声量がすごい。しかし表現力では2005年のバージョンも素晴らしい。それにキーが同じってありえなさすぎ(笑)。この人の曲は、「大橋純子が歌うなら大丈夫だろう」と作曲家も力が入ってしまうのか、どれもこれも技巧的な難曲だらけ。上記のたそがれ・マイラブもひどい曲で、全体的に音程の起伏が大きいのは当然として、「今は夏」の「な」とか「しあわせな夢に」の「せ」など取りにくい音程を駆使してあって、2005年のバージョンでは珍しく危ない状態になっている。サビも跳躍音程だらけで、ラストの「この愛」というフレーズも非常に取りにくい*1。最後にこんなフレーズ歌わせるなよ、と筒美京平に言いたくなってしまいます。
http://www.youtube.com/watch?v=sDAgWR5xLz4&feature=related
おそらく本人以外歌えないと思われる絶頂期の「シンプル・ラブ」。(全然シンプルじゃないwけどかっこよすぎてどうでもよくなる)
というわけでベストオブ大好き歌手なのですが、90年代初頭には洋楽志向で清水アレンジが異様にかっこいいアルバムをバカスカ出してくれて、私をノックアウトしてくれました。たぶん、そのあたりがこの人のキャリアの頂点なんだけど、本人的にはマニアックに走りすぎてセールスが落ちたことを反省している模様。
実はこの人は私の母親に似ていて(これが好きになった最初の理由)、子供のころ「ママンもこのくらいスリムだったらよかったのにな〜」(冗談抜きで体重2倍くらいあった)「ママンが音痴じゃなくてこの人くらい歌えたらよかったのにな〜」(無理難題すぎw)とか言ってて、しょっちゅう怒られてました。顔だけじゃなくて声も似てます。でも、ママンの妹のほうがもっと似てるかもしれん。いまでも300mくらい先から声だけは聞こえてくるタイプのおばちゃんですw

*1:「の」と「あ」が増4度という、とても歌いにくい音程差です。