ジャーダのおっぱいイタリアンの直前にやっている番組なのでついつい見てしまっていたのですが、NHKとは思えないゆるさで、料理内容もかなりテキトーという感じだし、おばあちゃんのキャラがわざとらしくて好きではなかったのです。
それで、実は先月半ばから仕事を休んでいる私はヒマを持て余していて、ネットも封印していたのでテレビを見るくらいしかやることがないわけ。というわけで本屋に行っていろいろ料理本を見ていたのですが、ビビッときたのがビギナーズのテキストでした。TV番組とは全く違う、しっかりとした内容だし、写真が大きく出来上がりイメージがよくわかるし、レシピ1つあたりに1〜2ページ割いている上に、ちょっとしたコツなども書かれていて「初心者でも失敗しないように」という配慮が行き届いてます。個人的には、「だし××ml」という表現だけが気になりましたが(まじめに作ろうとしている人はかつおがいいのか、昆布がいいのか迷うはず)、なにしろビギナーズなので「だしの素」の利用を許容しており、それはそれで現実的だと思います。あと最近だと、ブタコマともやしの炒め物とか、ポークソテー&チキンソテーといった、定番おかず系をおいしく作る方法が丁寧に書かれていてとても役に立ちました。炒め物の味付けは必ず最後にやるとか(最初にやっちゃうと火がとおるうちに味が変わる&水分が出る)、そもそも火がとおり始めるまでは炒めず「しばらく放置して焼く」のがいいとか、「さしすせそ」は入れ忘れやダブりを招く悪の呪文なので調味料は最初から全部混ぜておけ、みたいな現実的な忠告がいいです。
本家「きょうの料理」のテキストも買ってみたのですが、こちらはとにかく不親切です。すでに調理の基本操作を身につけている達人向けのレシピ集、という感じです。非常に手の込んだ豪華なパエリア(あのレシピで作ると絶対おいしいのだが、1人前の材料費が2000円は下らない上に、下処理を含め2時間くらいかかる!)、手早くできる見事な中華料理(でもプロ級の鍋振りテクニックがないと、ただの残飯にしかならない)などなど、無茶なレシピがたったの5行くらいに要約されて掲載されています。「いやいや、それ普通の人にはできませんから!」と突っ込みを入れまくってしまいました。なお、私が作ろうと思ったのは比較的詳細なレシピの載っていたスープカレーだけでした(笑)。