N響による辻井大虐殺ショーの巻

N響アワー見ましたが、あまりにもひどくない?あのオケが若手のソリストに対して冷淡に振舞うのを過去にも見たけど、今回は後ろと前で別の音楽を繰り広げるという、まことに不愉快な光景を見せてくれたように思います。確かに辻井の演奏解釈は未熟だとは思うが、若者らしいスピード感にあふれた演奏をしようといろいろ工夫しているのに、あの伴奏は何事でしょう。指揮者もカス以下。あんなものをカスと呼んだら酒カスに申し訳ないです。辻井は勝手にN響に憧れを抱いていたようだけど、今回の一件で二度と共演することはないだろうし、周囲がお膳立てしても共演しないほうがいいと思います。というか、N響は本気で取り潰すべき。個人個人は普通に下手な奏者だと思いますが(この言われよう)、オケってアンサンブルの力で個人の能力を超越するものなんですよ。合奏したらより一層ひどいってなんだそれ。
というわけで、ひきつづきチャイコフスキーコンクールの録画も見ていたのですが、審査員はとにかくおっさんに厳しいことがよくわかりました(笑)。純粋にピアノの腕だけで評価すると圧倒的にロマノフスキーだと思うんですが、もうすっかり大人のプロの演奏でフレッシュさがなくその点で評価が厳しかった模様。この人は十代のころからああいう玄人っぽい演奏をしていて、なかなかコンクールで勝てなかったんですね〜。
あとファツィオリのピアノがいっぱいあって(練習室にまで!)、ファツィオリ社も命かけてんなあと思いました。でも本気出すのが20年遅かったですね。それとゲルギーの政治力には驚くばかり。出がらしみたいなクライバーン本人をモスクワまで呼び出すとはすごい。2次予選でモーツァルトの協奏曲を弾かせるのもすごい。ピアノ協奏曲はともかくバイオリン協奏曲はとても難しく、コンテスタントは苦労したと思います。