身体障害者のメリット・デメリットの巻

身体身障者になるといろいろな補助や割引サービスがあり、私のようになんとか一人で動ける程度の障害だとメリットが多いと思います。

  • 航空運賃の値引(概ね4割)。さらに普通の人は座れない身障者優先席を自動的に設定してくれます。出入口に近く、非常口にも近く、座席の前のスペースが大きく、客室乗務員の横、みたいな席。補助の手間を考えてのことだとは思いますが。
  • 鉄道運賃の値引(概ね100km以上は乗車券のみ半額)。JRだけでなく私鉄でもだいたいこのルール。トイレの問題とかいろいろあって、長距離バスには乗りたくない(乗れない)人が多いのね。だから鉄道移動が増えるのです。⇒後日追記:高速バスも半値でした。バスに乗れると移動が激安です。バス運賃は鉄道よりも安いのに申し訳ない。
  • 映画などの興行チケットの割引。映画はいつでも1000円。
  • タクシー代金の割引。どこも1割くらいなので恩恵は少ない。
  • 公営交通の無料化。都バスとか都営地下鉄の無料パスがもらえます。1年期限です。これが「無期限」って書いてあったら銀河鉄道に乗って諸星漫遊の旅に出られるのに!
  • 厚生医療という制度があり、医療費の3割負担を1割に抑えられる。疾病や障害によって適用範囲が決まってます。
  • 障害年金とか、要はお金を出してくれる制度がありますが、所得リミットがある模様(自治体によって違う)。金沢では却下されましたw
  • ほかにもいろいろありますが、障害者本人だけでなく付添い人にまで同様のメリットが波及することがあり(特に1級が強力)、夫婦のどちらかが障害者というときにはありがたい制度です。たとえば映画は障害等級にかかわらず付添い人まで1000円ってところが多いです。ありがたや〜。

航空運賃はインターネット予約でも障害者割が選択できとても便利です。しかし列車は窓口で申し出るしかなく、ちょっと不便です。というか障害者が特急予約するためだけに駅に出かけられると思ってる時点で甘い制度で、付添い人が代理として買わなくちゃいけません。(自動券売機も対応していないのが鬼畜。ソフトウエア改良してよ!)
デメリットは、私の場合は「段差」に集約されます。大都市ではバリアフリー化が進んでありがたいことですが、エレベータはたいがい施設の端っこに追いやられてるのでそこに移動するのが大変です(泣)。私が大変に思うのだから、もっと障害の重い人や車椅子の人はとてもしんどいはず。あと、上りエスカレータを設置しているところは多くても、下りが少ないです。足が悪い人は下りも大変、ということを認識すべきです。
他に問題のある段差としては、やはりトイレが上げられます。男子用小便器の前に段差をつけないで〜。あとは、配管を通さなければならないので、構造上どうしてもトイレ全体の床面が上がってしまう施設が多く、こういうところはトイレ出入り口に階段や段差があったりするのが普通です。東武百貨店も入り口が急なスロープになっていて、障害者になる前からいや〜な感じを持っていたのですが、もはや障害物競走の様相です。
最悪なのは職場のあるJR御茶ノ水駅で、ここにはバリアフリー施設がありません。ないというか、スペースの都合上どうしても設置できない感じです。ここがバリアフリーになってるのは中央線⇔総武線各停の乗り換えだけです。この2線の乗り換えが同一ホーム上でできるのは御茶ノ水しかなく、障害者でなくても使いにくい路線設計だと思います。プンスカ。
私は下半身が障害されてるので動き全般がのろくなっていますが、おかげで出かけるときは余裕を持つようになったし、疲れたらカフェでゆっくり休むとかしています。生活がゆっくりペースになったことで、かえってストレスが溜まらなくなったように思います。東京都内はみんな急ぎすぎですね。なにをそんなに急ぐ必要があるのか、わからないです。