SOL2からDominoに変えましたの巻

ヤマハSOL2でMIDIデータの再生をしていたのですが、データ変更の操作性が悪いうえに、どうかするとMIDIインターフェースを認識しなくなってしまうなどの不具合があっていろいろ疲れたので、DominoというフリーのMIDIソフトに乗り換えました。軽快でなおかつ直感的に操作がわかりやすく、MIDIインターフェースさえ設定してしまえばあとは何もしなくてもデータ修正などが簡単に行えます。むかしのMacintosh時代からフリーのMIDIソフトはいろいろありましたが、Dominoはそういった中でも最高峰のような気がします。数値エディットが非常にやりやすい上に同一画面で(ここがポイント)ピアノロールで音程を確認できるので、いちいち音を鳴らしてチェックする必要がありません。
また、データ修正のときに修正したい値をダブルクリックして反転させて、という操作が不要です。いきなり上から書き換えることができます。これが最大の強みです。MOTUのPerformerもヤマハのSOL2も、ダブルクリックがやりにくかったので(小さいカラムを的確にダブルクリックするのは神経をつかう)、Domino乗り換え初日にしてエディット作業がいきなりスピードアップしました。慣れればもっとスムーズに使えると思います。くそう、近年のMIDI事情に疎いとはいえ、もっと早く使えばよかったです。
それとDAW使うとSC-88から1トラックずつマルチで録音してどうのこうの、という技も使えますが、今回の一連の過去作品再生ではそれはしないつもりです。単に面倒ということもあるけど、SC-88オンリーでここまでできるよ、ということをアピールしたいので。ちっぽけなプライドです。
あと以前は四分音符=480という高分解能でやっていたのですが、データ入力が3桁で、いやだったのね。Dominoはもちろん四分音符=96という、なつかしのヤマハQX-3の分解能が指定できて、これだと2桁になるのでテンキー+指2本で足りるの。これ割と重要です。微妙なことをやりたかったら拍子とテンポを2倍にすれば196になるし。でも96で作ってた頃に足りないと感じたことはほとんどないので(あるにはあったけど忘れたw)、大丈夫だと思ってます。問題はいまのPCキーボードに10キーがついてないこと(笑)。
いままではすべてのパートをデジピで弾いて、あとで正確に合わせていたのですが(クオンタイズという機能)、なんかもうピアノ系以外は全部打ち込みでもいいんじゃね?とか思っています。たぶんそのほうが作業効率がいいの。ただ音程を取るにはキーボードがあったほうがいいのは事実で、小さくて軽くて安いMIDIキーボードを買おうと考えてます。
うpしたサウンドは過去に聞いたことがある人にも違いがわからないかもしれませんが、音量バランスをかなり変えてます。昔はMIDIデータとしてしか提供できなかった上にヘッドフォンで聴く人が大半だったと思うので、ヘッドフォンで聴いた時にいい音になるように工夫しています。今回はパソコン上で聴く人が多いはずなので、オーディオアウトから録った音にトータルコンプをかけて音量を平準化しました。さらに旋律の音量をかなり落としています(8割くらいにしている)。旋律はどうせみんな知ってるし、それよりはるかに手間のかかっているバックの演奏を聴いて欲しいので。演奏内容には一切手を加えておらず、リミキシングみたいなことをやってます。演奏内容はいま聴いてもまったく問題がないと思います。そうはいっても教授の「黄土高原」は弾きなおしたいな〜と思ったのですが、SC-88の限界もあって断念しました。倉庫に眠ってるヤマハMU-2000+FM音源カードというホンモノのDXエレピを使えば理想的な音になるんですけど、それでは意味がありません(笑)。