耳コピ(聴音)は割と得意なのですが、高速パッセージや込み入ったコードを聞き取るのはしんどいので、遅く再生できるソフトを導入しました。「こんな風に弾いてるのかな?」と思っていたフレーズを半分の速度で聴いて再確認するというやり方です。ハネケンのピアノなんですが、ものすごく速いアルペジョで和声はわかるけれど1音単位では聞き取れず、たぶん「大洋のエチュード」の音型だろうと思っていたフレーズがあったのですが、やはりそのとおりでした(笑)。こういうツールは結局は確認作業だけですね。あの速度のフレーズがなんとなく聞き取れるならツールに頼らなくてもいいって感じ。
それより重要なのがA⇔Bリピート機能で、4小節くらいを延々リピートしながら五線紙にオタマジャクシを書き並べる作業をします。CDプレーヤでもいいんだけどね。オーケストラとか採譜するときに必須です。といっても最近オケ採譜はすごくテキトーです。メロディは覚えてるから書かない、ビオラはチェロのオクターブ上だから無視、コントラバスはコードからわかるからリズム割しか書かない、という感じで弦楽器は内声のオブリガード以外書かなくなってしまいました。だから12段とか14段の紙を使うともうまっしろ。そしてピアノパートだけまっくろ(笑)。管楽器はよく理解してないので真面目に採譜してますが、ホルン・トロンボーン・トランペットの聞き取りが曖昧です。フォルテで吹かれるとダンゴになって区別がつきません。クラリネットとオーボエの区別もいろいろ怪しい(ぉぃ)。