要約すると、「SMFの要素を好き勝手に解釈して再配置」
- SONARにおいては、SysEx(システム・エクスクルーシブ・メッセージ)はMIDIイベントとしては完全に別管理になっています。しかも曲頭のみに存在し、曲中で呼び出さないのが基本です。ゆえに作成されたSMFに記録されたSysExを曲中の任意の場所で読みだそうとしても、うまくいきません。
じゃあどうすればいいのかというと、別管理としてインポートしたうえで、改めてシーケンスデータ上に挿入します。これが最も確実。でも面倒ですね。 - NRPNの再生タイミングを、勝手に変更します。自分は20/480tick間隔でNRPNをズラ〜っと並べたデータを作っていたのですが、これがお気に召さないらしいです。NRPNは必ずMSB/LSB/VALUE(DataEntry)の順で送信されないといけないんですが、VALUEの送信がかなり遅れる模様で、次のパラメータとかぶってしまうようです。結果として、NRPNを利用して音色を変えたトラックは、元データから逸脱した音色で鳴ることに。私はシンセ系は必ずNRPNを利用していましたので、影響が大きいです。
- ここ半年くらいいろいろ調べましたが、そもそもSONARは20世紀(SC時代)の、SMFの中身に音色セッティングを記述するやり方は想定していないようです。
- でもSONARのデータ管理方法のほうが、エレガントで現代的。
- とはいっても、互換性は残しておいてほしかったな〜。
※よくわからない点
あちこちいじっていたら、いつのまにかSMFのテンポチェンジ情報を読み込むようになりました。これはこれでめでたいです。
※なんでこんなことを調べていたのか
SC-55mkIIをACアダプタ付き1500円でヤフオクで落札したのですが*1、昔のデータを再生&修正していたら、*2思った以上によい音で鳴ってくれてるので*3、これにボーカル*4を乗せてキャッキャウフフしたかったの(笑)。
U-110やSC-55mkII/88/88Proといった機種は、カタログ上の性能は心もとないですが、とにかく音色がいいんです。55mkIIのエレキベースの音色をベースに使うと悲惨だけれど、ジャズギターをオクターブ下げるとすごくいいエレキベースになる、みたいな使い方に気付けば、という前提ではありますが。あとはレイテンシーの回避と、同時発音数の不足をいかにしてクリアしていくか。自然な演奏をさせるために(=不自然にならないように)、いろいろ工夫する必要があったのです。