わたしたちの銀河系(天の川銀河)が棒渦巻状だったの巻

先日のNHK「コズミックフロント」で、とうとう天の川銀河の本当の姿がわかったという話が放映されました。バルジ(中央部の星が密集した部分)は楕円状で、そこから4本の腕が渦を巻きながら伸びた、とても美しい棒渦巻銀河です。たぶん、こんな形。

直径10万光年と言われてましたが、もっと大きい可能性もあるらしい。

また、大小マゼラン雲についても詳しいことがわかってきていて、この2つの銀河は今は銀河系の伴銀河ですが、実は宇宙空間を彷徨っている途中に、たまたま銀河系の横を通過しただけ。つまり「ちょっと通りますよ・・・」。銀河系に接近しているように見えたので、十数億年後には合体すると言われていましたが、どうやらこのままあさっての方向にすっ飛んでいきそうです。マゼラニック・ストリームという、ロボットアニメの必殺技みたいな名前の現象も萌えます。

ところでヤマト2199第三章で、ガミラスのモニタに表示されていた天の川銀河の模式図は、楕円形のバルジを持った見事な棒渦巻状銀河でした。映像作品でこの形状の銀河系が表現されたのを、初めて観ました。今回はきちんとした専門家の科学考証を取り入れているので、その成果だと思います。土星のオーロラといい、ヤマト2199の天文関係の描写は見事としか言いようがありません。ウソとホントが混然一体。これがSFというものです。