The Orchestrion Project / Pat Metheny を見たの巻

日本国内発売は12月のようですが、待ってられないのと、価格が安いのでamazon.comから輸入しました。1曲ごとに曲目がクレジットされてから始まる、コンセプチュアルな映像作品(というかほとんど映画)としてリリースされています。
このプロジェクトは、パット・メセニー&機械仕掛けの楽隊が、チャカポコおもしろおかしい超絶技巧な演奏を繰り広げるという、メカニック&楽器フェチなクラスタがヨダレを流して喜ぶ内容です。パットのギター以外はすべてコンピュータシーケンスで演奏するんですが、必ず生音を鳴らすのがコンセプトです。たとえば、ヤマハCF3がベースのピアノプレーヤが2台設置されていますが、これはまだ全然普通の使い方。

  • 1枚のシンバルに対して、スティックが複数セット。叩く位置で音色が違うため。
  • 木琴や鉄琴は、音板の数だけマレットを並べまくり&叩きまくり。
  • ベースは磔。指板を押さえる器具がセットされていて、それが動いて音程を作る。
  • ビン笛合奏団=ビンに水を入れて吹くアレを完全機械化(笑)←打楽器しか機械化できないのでは?という予想を軽く裏切る。
  • 小型のパイプオルガン風の楽器も2台?置かれている模様。MIDIで鍵盤を動かして演奏しているのかな?もう、わけがわからない。

ここ最近ヤマト2199やエヴァQで日々いそがしく、収録曲を把握せずに見始めた私は、「えっこの曲をこんなガラクタども変な楽器たちと演奏しちゃうの?!」という驚きの連続でした。特にすごいのがインプロビゼーションと「Secret Story」からの2曲です。Secret Storyは、自分にとって人生最高の音楽体験の1つで、中でも「Antonia」という曲が好きで好きで、いつもピアノで弾いています。今回それをOrchestrionで演奏しています。画面に「Antonia」とクレジットされたとき、おもわず「うおー!」と叫んでしまいました。
この曲はアコーディオンがポイントですが、さすがに機械仕掛けでは演奏できないらしく、このブルーレイではアコーディオンなしで演奏が始まります。と思いきや、なんと2コーラス目からアコーディオンの音が!!ええええ!?どうやってんのよー!!
・・・自動演奏アコーディオンって、ふつうに売っていたんですねMIDI制御で鍵盤も動きます。当然、生音です(笑)。そこにギル・ゴールドスタインが見えたような気がしました!(笑)。

今回の映像には、上記の自動演奏アコーディオンを制作した会社で売っているストリートオルガンと思われる楽器が映っていて、おそらくそれも自動化していると思います。