相変わらずお元気そうなニコラウス・アーノンクールによる「耳のための学校」の巻

 

この人の著書をだいぶ読みましたが、基本的にはその著書で述べていることを実践しているだけだと思います。
このオケ(シモン・ボリバル・ユース・オーケストラ)は、勢いはあるけれど、やや締まりのないアンサンブルが特徴で、良くも悪くも南米らしい雰囲気がします。でも、アーノンクールが振ると一変しますね。よい指揮者はどんなオーケストラも変貌させることができるので、予想の範疇ではありますが、相変わらず元気でアグレッシブなベートーヴェンが聴けると嬉しいです。80歳のおじいちゃんがやる演奏じゃないでしょう(笑)
通訳に専念するグスターボ・ドゥダメルが笑えますね。興奮するとドイツ語でまくしたてるのが基本なので気にしないようにしましょう。

自分のピアノ演奏は、アーノンクールの著書やリハーサルに出会って劇的に変わりました。明瞭なアーティキュレーションが音楽表現のいのち、ということを学んだと思っています。