KAWAI CA95をしばらく使ってみた感想の巻

かなりの期間弾いたので、感想をまとめます。「CA95」という検索ワードでこのブログにいらっしゃる人が多いので、お役にたてばと思います。

  • 本体スピーカーの音が絶品。ただし、ヘッドフォンの音質はイマイチ。
    • 響板スピーカーの出来が良すぎて、結果的にヘッドフォンとの差が大きくて困るという話です。このデジピはヘッドフォンなしで弾いたときの音響がとてもよく、この音を聞きながら練習するのと、ヘッドフォンで練習するのでは、演奏表現が全く違ってしまいます。自分はいまのところ、ヘッドフォンでは違和感が強すぎて思うように弾けないです。
  • コンサートチューナーを使いこなそう
    • 初心者にはデフォルト状態(タッチが軽め)の方が弾きやすいと思います。ただし、この状態だとピアニッシモの表現力が乏しいように感じるので、指の力が強い人は重めに設定するのをおすすめします。
    • ペダルが効きはじめるポイントを設定できるので、レッスンで使っているピアノとの差異が気になる人は、修正するのをおすすめします。繊細なペダル表現を追求したい場合は、デフォルト状態より浅めに設定した方がよいと思います。ハーフペダルのニュアンスもかなりリアルですが、リアルということはそれだけコントロールが難しいという意味を含みます。
    • ウナコルダ(ソフトペダル)を踏んだ時の音色変化度合を設定できます。デフォルトだと差異がわかりにくいので、ちょっと大げさに変えたほうがよいと思います。タッチ重め&ウナコルダの効き強めのピアニッシモは、内田光子さんが弾くスタインウエイのような音色になるので、かなりシビレました。
  • USBメモリへのダイレクトレコーディング(WAV)が不安定
    • かなりの確率でドロップアウトします。自分は演奏をコンピュータに記憶させて、それを再生したものを録音していますが、いつも4テイク用意しています。3テイク中ドロップアウトなしが1個しかなかった、ということが初期に連続したので、4テイクにしました。
      →この部分ですが、どうやらUSBメモリに問題があったようです(汗)。USB機器には相性があるので、複数のUSBメモリを試した上で、問題なく録音できるものを使用するようにすれば大丈夫です。
    • WAVダイレクトの音質は素晴らしいです。youtubeにアップした音のとおりです。

※このブログにあるKAWAI CAシリーズ関係の記事(無関係なものも混ざりますがご勘弁を)
http://d.hatena.ne.jp/Harnoncourt/searchdiary?of=5&word=KAWAI%20CA