「大志」が「大いなる愛」の派生曲だった件は以前書きましたが、「虚空の邂逅」(とされる曲)についてちょっとアナリーゼしました。
注*1
音階的に上がる→折り返し→6度下がる。
どう見ても「想人」の派生曲です。本当にありがとうございました。*2
「虚空の邂逅」が音楽的に素晴らしいのは、ハ短調で始まり、途中でト短調に転調してから、2コーラス目でおもむろにハ短調に戻って、そこでようやく真のメロディが登場するところです。下の楽譜の3段目の推移部分で涙腺が怪しくなって、2コーラス目に入った段階でいよいよ泣き出すわけです。「想人」も名曲でしたが、こういうギミックはなかった。さすがですね、宮川彬良先生。
表面的なメロディ構造が似ているだけでなく、アレンジも似ているし、何よりも心の部分が同じだと思います。まさに、魂の継承ですね(かっこよく言ってみた)。
注*3
さらに、23話ですごいのが、2コーラス目に入ると同時に、声もSEも全部オフになって、音楽だけをガッツリと聞かせる演出。こういう演出は、音楽そのものに力がないとできないです。*4
ヤマト2199って賛否両論ある作品ですが、音楽と効果音の使い方に関しては、ほとんど否定的意見がないと思います。これはすごいことです。23話に関しては、最後に流れたこの曲が、観ている人の気持ちを全部持って行ってしまうという点で、実に忠実な「宇宙戦艦ヤマト」であったと言えます。
※オマケ:私がUPした演奏のニコ動コメントに対するネタばらし
たくさんのコメント、ありがとうございます。すごく嬉しいです(^ ^)