「デスラー襲撃」ヤマト2199バージョンはここが違うの巻

いろいろ違うんです。特に印象的なのが、宇宙戦艦ヤマト2199とそれ以前の作品では、コントラバスのパッセージが違います。冒頭部なのでインパクトが強いですね。

実は青で囲った部分がどうしても正確に聞き取れず、自分は低域の音感がダメだなあと、落ち込んでいたんです。この音域は周波数では50Hz近辺になります。「たぶんファミレド」「たぶんラソラソ」程度の認識でした。そもそも以前のバージョンは、テンポが速すぎて奏者がついていけず、ギコギコという雑音しか聞こえないわけ(笑)。
ところがきょう、サントラ3があまりにも好きなので、いい音&大音量で再生してやりたくなって、初めて大きなオーディオのシステム(40Hz〜20kHzをほぼフラットに再生できる)で聴いたら、上記の音程がはっきり聞き取れました。まさかのオーディオ製品の性能不足オチw
大きいシステムで聴くサントラ3は格別です。こんなにいい音だったんだ(涙)。サントラ2まではマスタリングが悪かったので、大きいシステムでは聴く気になれなかったんですよね。
「孤高のデスラー」の冒頭のストリングスが、とても繊細なトレモロ奏法*1なことも、ようやくわかりました。ここでトレモロを要求した彬良さんのデスラー愛!改めて感動しています。というわけで、「孤高のデスラー」のメロディ修正版(汗)。

 ここから後の旋律がめっちゃ泣けますよね

楽器をやっているヤマト好きな人は、ピアノなら「大いなる愛」や「想人」、トランペットなら「英雄の丘」や「好敵手」、エレクトーンはもちろんパイプオルガンの音色で「白色彗星」といった具合に、BGMを演奏してきたと確信していますが、今回はヴァイオリン弾きの人のための名曲が生まれました。しかし、いまあげた曲がことごとく「さらばヤマト」ということに戦慄。と同時に、2199のサントラ3が、それに並ぶ傑作ということもわかった次第。ピアノ弾きなら、2199の「碧水晶」を弾かないわけにいかないでしょう。

※オーディオヲタ的話題
一般的にオーディオ製品は、値段に比例して再生能力が低域方向へ拡大する傾向にあります。家電屋に並んでいる程度のオーディオ製品だと、がんばっても100Hzくらいまでで、それ以下の音域は十分に鳴らせません。価格が上がると、この限界が50Hzくらいまで下がります。たった50Hzですが、楽器換算では1オクターブになりますので、大違いです。
ちなみに、グランドピアノの最も低い音を鳴らし切るには、25Hzまでフラットに再生する能力が要求されます(再低音のラが27.5Hz)。ここまでクリアに再生するのは、とても大変です。自分は生演奏とオーディオは別物だと思ってますけど、最も違いが出るのがこの部分です。フルコンサートグランドの最低域は、生演奏でないと本当の音がわかりません。
なお、スタジオモニター定番のヤマハのテンモニ(NS-10M)は、100Hz以下は全く再生できません。オーヲタ以外が使うオーディオ製品を考慮すれば、それで十分なことがわかりますよね。

*1:演奏者は大変