ようやく出ました、エヴァンゲリオン・ピアノフォルテ。
いや〜、待ったね。待たされました。予告では2010年2月発売だったんですよ。内容は、驚きの旧世紀版準拠曲もありますです。懐かしい。
- E01_マツモト先生
ご存じ、マッキーという愛称で知られる松本和将先生の演奏による、Decisive Battleというよりデンデンデンドンドンのピアノ版。このトラックだけのために、このCDを買っていいと思います。というか、買うべき。この人だけ異次元にうまいというか、普通に超絶技巧クラシックピアノ曲で、他の人が圧倒的な差を付けられてかわいそうです。マッキー、エヴァ好きそうだもんなあ。ノリノリで弾いてますw
さっそくコピーしようと思ったけど、冒頭のデンドンが、全然こういう感じに弾けなくてちょっと焦りました。絶妙なハーフペダルで弾いてらっしゃる模様です。指の動きはコピーできる自信あるんだけど、この曲のペダルはちょっと、そう簡単に真似できないです。
右手の和音が違うけど気にしないw - B20_クリヤ先生
自分は、この人のピアノが好きでないんですが、その理由が「フェミニンなピアノだから」という鷺巣先生の解説で理解した次第です。ナヨッちい&理屈っぽいピアノなんですよね。繊細でとてもうまい、というと誉め言葉になりますけど、この方向性の人はどうも昔から苦手なのだった。 - B01_宮城先生
ドラマティックな、あまりにもドラマティックな「ヤマアラシのジレンマ」。これ弾きたいっす。 - E13_北さん
タナトス。速い重音のパッセージが多く、聴いた以上に技巧を要求される、むずかしい曲です。 - M10_中西(呼び捨て)
わたしの嫌いな「甘き死よ、来たれ」。ヘイジュードの劣化版としか言いようがないんですが、なぜか人気があるので、自分は旧エヴァの音楽がいいという人に対して、どうしても懐疑的な目を向けてしまうのでした。申し訳ない。ちなみに、このCDに収録されたものは、めちゃくちゃ音がいいです。ほとんど異次元のかっこよさです。これなら絶賛します。最初からこれでやれってよ(マスタリングの勝利ですね)しかしこうして聞くと、好き嫌いとは別に、改めて良い曲だよなあと思います。 - EM21_マツモト先生
新劇序ラミエル戦。アレンジがイマイチ。最初から最後までフォルテというのが、芸がない気がする。ピアノの最低音が頻出するので、よいオーディオシステムで聴いてください。あと終結部の連続和音は、わたしには暗譜できそうにありません。 - ヱヴァ破のカレカノ曲1。セカンドインパクト回想。俺が以前UPしたやつ。ここでようやく一般ピアノリスナーにも弾けそうな曲が出てくる。オリジナルのまま、まったく捻りなしで2コーラス分。
- ヱヴァ破のカレカノ曲2。これも俺が以前UPしたやつ。こちらもほとんどオリジナルと同じですが、このトラックに関しては、申し訳ないけど自分の演奏の方がいいと思う。大好きな新劇アスカの曲なので、曲に込めた思い入れレベルの差が出ました(笑)。
- ヱヴァ破のカレカノ曲1アレンジ版。音が多く、ちょっとうるさい、にぎやかなアレンジ。
- エヴァが覚醒する場面の曲。アレンジをいじりすぎw
- Qの連弾。なんの捻りもなく、フルサイズで再録。
- 山下洋輔が登場wwwなにやってんすか先生wwww
- 塩谷君。
どうしてもこの人は「くん」付けになってしまうのでした。しかしよりによって山下洋輔に挟まれてしまった(汗) - 山下洋輔による"REI"
あのテーマで4分間即興w - Qの連弾曲ラフマニノフ風アレンジ
俗にいう冗談クラシック。ラフマニノフのいろんな曲のパッセージをパクってます。いきなりピアノ協奏曲第2番から始まりますが、フィナーレから始めるなwそこから一息つくと、今度は同じ曲の第一楽章がダラダラと(笑)。コーダはピアノソナタ2番のフィナーレ?と思わせておいて、肩すかしです。なお、最後が「ダンダダダン!」のラフマニノフ終止じゃなかったので、そこは減点で。この曲に関しては、鷺巣先生が賛辞ともお詫びともつかぬ、妙なコメントを残しているので、必読です。 - ササジーさん
原曲が影の形もないと思いきや、徐々に形を表します。音楽的な完成度はこのアルバムNo.1で、ぶっちゃけこの曲以外は、演奏のおもしろさ以外は、取り立てて評価する部分がなかったりするCDだと思います。というか、ササジーズにエヴァのアレンジアルバム1枚作ってもらったほうがよかったんじゃないのかしら。まあでも、アニヲタ的には、このまま「ルパン三世・カリオストロの城」のBGMに転用してもおかしくないほど、大野氏っぽいアレンジだとは思います。 - 宮城さんの綾波レイ
始まった瞬間に「ミヤギさんだ」ってわかりました。まる。 - 宮城さんの次回予告。
この曲で締めるんですねwwwww
ということで、松本先生と山下洋輔、ササジーさんの3人以外はいつもどおりで、取り立ててどうということもないアルバムでした。各人が、最初の5秒を聴いただけで、誰が弾いているのかわかる程度の個性があるのは、さすがですね。とりあえずエヴァ好きなピアノ弾きのみなさんは、1曲目のデンデンデンドンドンだけ目当てで買ってもOKです。あと山下洋輔が綾波レイを弾くというのは、絵的にすごく、アレでソレな気がしていいです。チョビ髭はやして、チョッキ着たオッサンが弾く綾波レイ・・・
萌え袖シャツで、ぽかぽかしたい・・・////