ゴーストライター問題の巻

聴覚障害を認定するのは、聴力検査ではなく、ガラスの仮面「奇跡の人」と同じオーディションを受けさせるべきということがわかりましたね。恐ろしい子!(だから漫画カテゴリ)

本件について「あんた音楽に詳しいみたいだけど、あれってどうなの?」と訊かれることが多かったのですが、わたしは被災地とか、たくさん人が死んだ場所の地名が付いた現代曲を嫌悪していて、レクイエムというのはわかりますが、そのレクイエムってそもそも生きてる人の勝手な思い込みだったりしない?みたいな気持ちもあり、ああいう発想をするペンデレツキも当然嫌いで、件の作品はそのペンデレツキのエピゴーネンにすぎないですよね以上終わり。と、実際に聴きもしないで、意地悪い評論家みたいなことを思っていたのです。

少し関連するんですが、以前、中村紘子さまがNHKの番組で、慎重に言葉を選びながら「もはやフジコ・ヘミングの演奏を色眼鏡抜きで聴くことはできないから、聴かないことにしている」と言い切ったのを聞いて、姐さんさすがだわ!と称賛したかったです。

クラシック音楽界では、ほかにも似たような問題がいろいろあって、近年ではジョイス・ハットーのCD捏造事件で、お偉い音楽評論家サマが馬脚を晒す事態に陥っております。
自分自身としても、コンセプトが気に入らなかったらその時点で聴かないとか、そういう態度を取りがちですし、色眼鏡なしで演奏や音楽のみを聴いてあげることは難しいですね。ほとんど不可能。というおはなしでした。
そして最終的に誰がイケないのか、という話になりますが、やっぱりベートーヴェンと、彼を神格化した人たち(シューマンとか)が諸悪の根源ということで確定だと思います(笑)。死後200年経っても影響を残すベートーヴェンの恐ろしさを、まざまざと痛感しました。身体的事情込みで評価されてるとしたら、それはイカンと思うのです。

あと、自分のことについて掘り下げて考えてみたのですが。
作曲家に限らず、クリエイターが何かにインスピレーションを受けて作品を生み出すのはいいのですが、それを標題に据えられるのがものすごく嫌い、ということで結論が出ました。
これで坂本龍一の「Bring them home」がよくて「ZERO LANDMINE」がどうしても許せない理由が判明したし、「We are the world」が嫌いでその二番煎じの「Do they know it's christmas ?」が(苦笑)くらいで済む理由も判明。だからピカソゲルニカが嫌いだったんだ(汗)。