ニコライ・ホジャイノフ ピアノリサイタル@ヤマハホールの巻

F.ショパン
夜想曲 第2番 変ホ長調 Op.9-2
夜想曲 第7番 嬰ハ短調
舟歌 嬰ヘ長調 Op.60
12の練習曲 Op.10
M.ラヴェル
亡き王女のためのパヴァーヌ
S.ラフマニノフ
ピアノ・ソナタ 第1番 ニ短調 Op.28
アンコール:たくさん(6曲w)

ノクターンは当初は20番が予定されていてちょっとイヤだったんですが、7番でよかったです。
エチュードはパデレフスキ版のようでしたが、明らかに違ってる音を弾いてる箇所が2〜3コありました。私が間違えたところを同じように間違って譜読みしていたので、ウケましたw先生は指摘しなかったんだろうか。とりあえず1番2番8番あたりは超高速で驚きました。2番はいままで聴いた中でも最速の部類。4番は若干弾きにくそうでした。でも一番よかったのは6番だったりする。
テクニック的には、右手で多声部を弾き分ける技術が卓越していて、音量・音色を完全に独立して演奏できるのがすごいと思いました。それを普通にやってますね。あと、ラフマニノフは確変モードでした。やっぱりロシア物のほうがよさそう。
と、思いきや、アンコールでショパンのワルツを実に軽妙洒脱に3曲も弾いて、さらにウィーンの夜会でかっとばし、締めは極めて繊細なドビュッシーの「月の光」と、非常に幅広いピアニズムを聞かせてくれました。ガスパールを弾いたCDも出していて、フランスものもいけるっぽいです。音色表現の幅広さの点ではキーシン以上だと思うので、今後に期待です。
なお、ピアノはヤマハCFXでしたが、ダンパーペダルの調子が悪く、ゆっくり上げるときにビリついたりして問題がありました。よくあのピアノで弾いたと思います。アンコールではついにショパンのワルツをノンペダルで弾いたりしてましたが、それがまためちゃくちゃ上手いので、トラブル対応能力高いな〜と感心しました。

巻毛・華奢・スマートと3拍子揃ったイケメン君で女性ファンが多いのは想定済みでしたが、社会人の男性もかなり大勢いたのが驚き。みなさん有望ピアニストはしっかりチェックしてますね。