これもまた、お勉強のひとつ。
http://www.youtube.com/watch?v=y3nOvE6F0xI (原曲)
http://www.youtube.com/watch?v=PKztLurFfAg (私が作ったコピー演奏:SC-88使用)
- まとめ。
きょうはとりあえず初日ということで、まず冒頭から鳴っている「コキコー」というノイズ音を作ってみたんですが*1、見事に倍音成分まで完全に一致。LPFは1〜4の4種類あり、それぞれ-12dbと24db/octが使い分けられますが、原曲と同じ音色になるのはLPF4で-24dB/octのフィルタを使用したときのみでした*2。あとはコーラスとディレイを薄く乗せればバッチリです。
あと、ベースも作ってみました。作ったというか、ぶっちゃけ「P-5 Base1」という音色がそのものズバリで(笑)、特になにもしなくてOKです。そのものを使ったんじゃ芸がないと思って、いろいろエディットしてみたんですが、どうかすると原曲より良い音になってしまうので*3、プリセットのまま利用することにしました。ちなみに素の音では「ブンッ!」ていうアタック音しか聞こえてこないので、コンプリミッターで音をつぶす必要がありますが、プリセット音はすでにMFXでリミッターが設定されていました(笑)。この性質もProphet-5の実機と同じですが、こんなとこまで似せなくてもいいのに、とは思います。
そのほか原曲を聴いていて気付いたことを順不同で並べておきます。
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- ハイハットにフランジャー(お約束)
- スネアにフランジャー+ゲート。
- 主メロの音色に教授の技が駆使されている。PWM波形にPoly-Modでノイズを混ぜている。さらにフランジャー。シンセでゆっくりしたLFOを使い、フランジャーで速いピッチの揺れを作る。2種類のピッチの揺れが混ざらないと、この感じになりません。
- PWMはINTEGRA-7でようやく生成可能になった。自分が知る限りでは、ROLANDのデジタルシンセで矩形波をLFOでモジュって(←この言い方20年ぶりくらいw「変調して」という意味)PWMできる機種はなかったはず。ノコギリ波より、コーラス感が乗ったPWMを使った方がいい場合が多いです(音が厚い・暖かい)。
SC-88を演奏させたデータを鳴らしていたんですけど、適当に音色をザッピングして割り当てを変えると、意外とカッコいいサウンドになったりして、かなり楽しいです。
SNシンセ音源モードはパラメタが洗練されていて、エンベロープも普通にADSR方式なので助かります。きょう初めて本格的に音色作りしたんですが、めちゃくちゃ速いの。soniccellの時間とレベルを別々に設定するエンベロープ(L1/T1〜L4/T4みたいなパラメタ構成)は、いつまでたっても体感と数値がかみ合わなかったです。
ということで、本日はシンセ大好きクラスタのみなさまが喜ぶであろうエントリでした。
なおINTEGRA-7はフィルタが安定していて、レゾナンスを発振させた音が正確な音階になってしまうので、Prophetみたいにちょっと怪しい音程にならないか、いろいろ試行錯誤してみます。Prophetのフィルタが怪しい音階になる理由ですが、VCOはオートチューンで10コのオシレータの音程が揃うけど、5コのフィルタはほとんど野放しで、それぞれバラバラに好き勝手な音程を鳴らすためだと思いますw