Digital Performer 8を使ってみたの巻

Digital Performer 8 (以下DP)の30日試用版があったので使ってみました。
下記のサイトからダウンロードできます。
http://www.motu.com/download
ver 8からWindows版との併売になったというのも驚きです。いまさらという気もしますが、Mac OSではタダで付いてくるGarage Bandと、やはりタダでつかえるStudio Oneに、安価なのに本格的なLogic X Proというライバルが存在するため、DPは新たなユーザを獲得できない状態になっていて、致し方のないところです。

自分は無印の Perfomer 4.0 時代からのユーザーで、4.2を数年間使っていました。ぶっちゃけこれで十分だったので、バージョンアップしないで放置していて、ちょうどDがついたときに(バージョンでいうと6になります)、いったんDTMから離れてしまいました。なので、DPは初体験です。ちなみにPerformer 4.2は、画面はもちろん白黒で、プログラムは2HDのフロッピー1枚でした。

ということでDP8ですが、今回はMac OSでの使用です。
さすがに老舗で、インターフェースがすごく洗練されています。ボタン類を排しているので、ほとんどの操作がプルダウンメニュー経由になります。表面的には美しいデザインですけど、プルダウンメニューはあいかわらずごちゃごちゃしています(笑)。これはショートカットを覚えろということだと解釈いたしましたMIDIまわりのプルダウンメニュー構成は、昔のPerformerと変わっていなくて、懐かしくて涙がちょちょ切れそうになりました。クオンタイズのパラメタなどもほとんど変わらなくて、少々不満だったことが解消されておりませんw
というか、MIDI機能に関しては、これも Performer 6 の頃、もっというと、4.2 の頃と大差ないと思いました。MIDIの仕様自体が変わっていないこともありますが、イベントリストの表示の仕方も昔とまったく同じで、とても懐かしかったです。
こんなかんじです。

しっかりノートオフ・ベロシティつきですね。
Performer 〜 DPのイベントリストは、あらゆるDAWの中で最も数値入力&エディットしやすいタイプではないかと思います。20年以上前から、これなのね。Macを買ったはいいけれど、なかなかよいシーケンスソフトが見つからなくて悩んでいるときに、石橋楽器のお兄さんが「Performerがバージョンアップして、イベントリストが良くなりましたよ」と勧めてくれて、使い始めました。古参のMIDI屋さんにとっては、おそらくこのイベントリストが最も重要だと思うので、Windows版のDPは旧レコンポーザやSSW(Singer Song Writer)のユーザが乗り換えられるDAWの有力候補になったといえるでしょう。

なお、音質はかなりよかったです。というか、やっぱりLogic Pro Xの音質が、いまいちなんだな。
デフォルトで装備しているプラグインエフェクトの質も高いです。そのまま使えるやんけ。お値段が高いだけあって、このあたりの基礎的な部分はLogic Pro Xを凌駕しているなあと思いました。プラグインを足さない状態のLogicは、良くも悪くも、Garage bandの豪華版みたいな感じで、気軽にガンガン録音できるけれども、質の高いリバーブがなくて悩んだりします。、
DAWをいろいろ試してきましたが、ミックスに使うDAWをStudio OneにするかDPにするかで、迷っております。ミックスのためだけにDPを使うのは、ちょっと贅沢すぎるというか、アホみたいな感じもするのよね。Studio Oneもエフェクトがいいし、本当に好みの世界じゃないかと思います。

そのほかの件として、今月に入ってから、INTEGRA-7を本格的に96kHz/24bitで使いだしていて、その音質の良さに驚いています。このシンセは、このモードで使わないと真価を発揮しないように思います。この件についてはまた詳しく書きたいと思います。とにかくレンジが全然違うので、音楽自体がダイナミックになりますし、なによりリバーブの質感が段違いに向上します。