最近のシンセサイザーについての巻

1.reface DX が意外と本気シンセだった件
・微妙なお値段はともかくw
・キーボードが案外良い(さすがヤマハ
・4オペレータのシンプル構成だけど、マニア向けにディープなパラメータを用意。いまどきこんなシンセ買うのはマニアしかいないとわかってるw
・オペレータの波にがサイン波だけでなく、パルス〜ノコギリ〜矩形波が連続可変になっています。これらを4つ並列にしたプリセット音などもあります。連続可変というのは古臭い発想だけど、嬉しい機能ですね。FMシンセはもともとパルス波(撥弦系やリード系)が得意な楽器です。

2.高速S/H≒ホワイトノイズという考え方が出てきた件
Sequentical Prophet-6やRoland JD-XAといった最新のアナログシンセは、さまざまなモジュレーションソースでオシレータを変調できるにもかかわらず、なぜかノイズモジュレーションができないのです。その理由が判明しました。
LFOにあるS/Hを高速でドライブすることで、ノイズと等価に扱うという発想でした。S/Hはもともとは「ホワイトノイズをサンプル&ホールドした波形」なので、そこから逆にノイズを生成するというロジックですね。おもしろい。
どちらのシンセも、LFOは100Hz以上までカバーするようです。自分を始め、多くの人が高速LFOを利用した音作りをしてきていて、それがMINI MOOGのOSC 3やProphet-5のPoly-Modだったんですけど、特殊なモジュレーションのために貴重なオシレータを使わないで済むことになり、結果的に音作りの幅が広がると思います。

ちなみに、ムーグやプロフェット以外で高速LFOを実現する方法は、「ピッチベンドを高速に動かす」のです。もちろん打ち込みです。このテクニックを駆使して、ファミコンのPSGでFM音源みたいなベルの音色を出すとか、おかしなことをやっていた連中がいましたw