ドラマ「デスノート」の巻:第4回(最終回)

いまごろすみません。
デスノート終わりましたけど、第12話(最終話)の破綻っぷりに唖然としました。第11話がかなり良かっただけに、酷さが際立っていました。

妹の誘拐事件や、倉庫での一件がニアの計画というのは、視聴者にとってあまりにもわかりやすいですね。月は、まさかあんな大仕掛をするとは思わなかったんでしょう。そこまでは100歩譲りますけど、倉庫の中の危険物を片付けておかないとか、そのくせビデオ再生のシステムはばっちり用意してるとかに至っては、もうギャグとしか思えませんでした。どっちらけです。
月=窪田渾身の大演説も、すでに3回め。お前がいうことはもう聞き飽きた(早送りボタンポチッ)という気分でした。
極め付きは、ドラマの余韻をブチ壊す新作映画の予告ということで、最初から最後までダメダメな最終回でした。

やはり、ニアは無理がありました。メロとの二重人格設定もまったく生かせてなかった。ニアメロ編やらなきゃよかったのに。ほんとこれ。

かように残念な最終回ですが、シリーズを通してみると、役者の皆さんがよい演技をなさっていて、登場人物に生命を吹き込んでいたのが印象的でした。
キラ役の窪田正孝夜神総一郎役の松重豊の両名はいうまでもなく、忍也修吾(魅上)、前田公輝(松田)、佐藤二朗(模木)ほか実力のある脇役陣がドラマを支えていたと思います。特に前田さんは子供の頃から松田が好きで、ずっと松田役をやりたかったそうです。なんといっても、いちばん月を信頼していた松田が最後にキラを撃つ場面が、このドラマのクライマックスなのです。インスタに、クランクアップで泣いている前田さんの写真がアップされています。さぞかし感無量だったと思います。