Roland RD-2000 がハイ・レゾリューション・ベロシティに対応していたの巻

まもなく発売になるステージピアノRD-2000ですが、ハイ・レゾリューション・ベロシティの送受信に対応するそうで、期待がさらに高まりました。

ベロシティというのは、鍵盤を弾いたときの強さ(正確には打鍵速度)のことで、MIDI規格では127段階(7ビット長)になっています。しかし、これでは足りないということで、1024段階とか、それ以上の分解能を持つ製品が登場してきました。こういうベロシティのことを、ハイ・レゾリューション・ベロシティと言います。

日本ではカシオのデジタルピアノがハイレゾベロシティ化されていて、特に上位機種のGP-300やGP-500は弱音の表現力が際立って優れていると思います。ただ残念ながら、日本製ではカシオ以外でメジャーな製品はありませんでした。*1

アコースティックピアノでは、打鍵の強さに合わせて音色も連続的に変化しますが、ローランドの音源ではベロシティ数値が1変わるだけで、明確に音質・音量が変わってしまいます。つまりグラデーションのような、無段階にきこえる演奏表現ができません。自分が使っているINTEGRA-7のピアノ音は、この現象が顕著にわかります。

RD-2000にはV-piano音源のほかにINTEGRA-7と同じSuperNatural音源のピアノも搭載されますが、ハイレゾベロシティの恩恵を受けられるようなので、今からかなり楽しみです。

 

*1:ヤマハのディスクラヴィアが対応しています。