弦楽器を打ち込むようになったの巻

自分がDTMをやるときは、リアルタイムに鍵盤を弾いてシーケンサーに記録したものをクオンタイズ*1したり、差し替えるなどしてトラックを作っていきます。打ち込み(音符の長さを指定して、音程と打鍵の強弱だけ鍵盤から入力するやりかた)は、ドラムくらいしかやってなかったんですが、弦楽器も打ち込むほうが効率的なので、打ち込むようになりました。

なぜ打ち込むようになったかというと、弦楽器をポリフォニック・モードで演奏する場合は厳密な音符の長さの制御が必要で、それが自分の演奏技術ではできないから、というのが最大の理由です。フレーズの音と音がブツ切れになってはいけないし、次の音と重なりすぎてもいけない。繊細なコントロールをしなくてはいけません。モノフォニック・モードなら、次の打鍵をすると自動的に前の音が消えるので弾きやすいんですが、INTEGRA-7の弦楽器をモノモードで弾くと不自然なニュアンスになるので、ポリフォニック・モードで弾くしかないのです。そんなわけで、音符の長さをあらかじめ指定できる打ち込みが大活躍です。

なお、管楽器はモノモードでも自然な演奏ができるので、相変わらずリアルタイム演奏でやってます。

打鍵がコントロールができないのは、実はキーボード(Roland A300 pro)自体の問題もあります。本当に弾きにくいのです。なので買い替えたいんですけど、INTEGRA-7と組み合わせるにはRoland製品の機能が必要なので我慢しております。

電子楽器界隈では、日本メーカー各社のピアノタッチ鍵盤は進化しているのに*2、軽量鍵盤はコストカットのため質が低下しています。それでも折に触れてはいろいろな鍵盤を試しています。近年良いと思った軽量鍵盤は、なんといっても Native Instruments の KOMPLETE KONTOROL です。コスト度外視の豪華仕様で、機能もタッチもすばらしいです。

*1:拍子に合わせる機能

*2:海外製キーボードはFATORというメーカーの寡占状態