泣き虫デビルマン。
年始からツイッターのTLを盛大にざわつかせた作品です。ようやく見ることができました。途中何度も泣けました。素晴らしいです。
デビルマンのアニメで印象に残っているのは、1987年のOVA版です。粗製乱造OVAの反省からか、非常に丁寧に作られた作品でとても感動したことを覚えています。ただ誕生編とシレーヌ編の2本だけだったのが残念でした。
そこから30年経過して(白目)今回のcrybabyですが、オリジナル要素はあるものの全体の流れは原作漫画の通りで、しっかり完結します。オリジナル要素の多くは、唐突感のあったラストの展開にうまくつながるように追加したエピソードや、現代に合わせて改変したものになります。
この作品は最初から最後まで「愛とは、他者を思いやること」という主張が貫かれているので、テーマとしてはわかりやすいと思います。子供の頃から他者のために涙を流す明は、デビルマンになってもそれは変わらない。その一方で、涙なんか流したことがない了という対比です。
個々のエピソードだと、ミーコのキャラ立ちが極めて素晴らしくて印象に残ったのと、ゲイの高校生ランナーの件が切なくてよかったです。圧倒的な悪魔の力を見せつけられて愛を捨ててしまうデビルマンもいますが、それもまた人間的な打算だと思いました。
あと声優の演技がすさまじくいい。内山昂輝(不動明)も熱演だと思いますけど、村瀬歩(飛鳥了)がとてつもないポテンシャルを発揮。これは彼の代表作になったと思います。
劇伴は「聲の形」の音楽を担当した牛尾憲輔さんです。最終回の最後に流れた「crybaby」が素晴らしかったので弾きます。
デビルマンcrybabyの最後に流れた「Crybaby」という劇伴を採譜しちゃったので弾きますね。牛尾さんの曲は「聲の形」のサントラに続いて2度め。 pic.twitter.com/0uQsoQyODt
— コスモピアニスト™ (@NikHarnoncourt) 2018年1月21日