SSSS.GRIDMANが面白くなかったので劇伴を弾きましたの巻

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若者や特撮クラスタには好評らしいSSSS.GRIDMAN(以下グリッドマン)だが、同じような設定のアニメ「うる星やつら2ビューティフル・ドリーマー(BD)」を知っている老害オタクの自分にはドラマの面ではカスリもしない薄っぺらい作品だった。もちろんディテールは刺さりまくったが、やはりドラマがつまらない作品は良くないと思うので、このエントリーでは徹底的に叩きたい。だいたい手間ひまかけてカネかけて、なんちゅうもんを作っとるのか。BDの再生産でいいのか。特撮っぽいバトルが描ければ満足なのか。おまえらそんなに志のないクリエイターなのか。そうなった原因は、特撮ヲタの女子高校生を神様ポジションに据えてしまったので、あの子の想像力でセカイを作ってドラマを展開させるとしたらこの程度が限界という、極めてメタ的なところに収斂する*1。なんでそんな広がりのない設定にしたんじゃ。1クール12話だからそれでいいと思ったのか。しかも唯一神様にコントロールされない主人公が記憶喪失で終盤まで受け身一辺倒。そうさ、この主人公もみんなだいすき総受け男子なのさ!

狂言回しがネタバラシする展開も気に入らなかった。神様にコントロールされてないのは主人公だけなんだから、お前が気づけ。そうすればカタルシスのある展開になったのに、ドラマ作りが面倒だったのかあっさりバラした。そこがキモなんだよ。そこに時間をかけないといけないところなのに、あっさりバラした。視聴者をバカにするのもいいかげんにしろと言いたくなった。

BDだって夢見る乙女は高校生で、しかも漠然とした夢だった。それを凄惨な形で具現化した夢邪鬼という裏方がいたわけだが、グリッドマンの夢邪鬼(アレクシス)は神様をおだてて怪獣を作るだけの能無し野郎に成り下がっていた。アレクシスの不死設定は美味しいネタというか、不死ゆえに退屈していたのは間違いなく彼なのにグリッドマン魔封波*2であっさり封じられてしまった。僕を退屈から救いに来てくれるんじゃなかったの?ひどい!

音楽に関しては小編成で十分だと思うし、むしろそっちのほうが合うと思うのだが、きっと神様はヱヴァ新劇場版とかシン・ゴジラを見てる劇伴オタクなのでああいう風になっちゃうんだろうな、っていうこれまたメタ的感想を抱くしかなかった。最終回で旧シリーズの主題歌が流れる作品は名作という法則があるけど、今回は残念ながら外れたな。グリッドマン旧作を見ていればまた違った感想になったかもしれないが。

とりあえず、なんか義務感に駆られて最終回Bパートで使われた劇伴を弾きました。あとやっぱり変な義務感があるので主題歌は弾こうかなと思います。キャラソンは無視する。こういう周辺ビジネスは滅びるべき。バルス!(完)

*1:変なところで細部が凝ってるのも神様がオタクだからということで説明がつく。電柱オタクなんだとか。

*2:技の名前を失念した。