Windows 10 1903 以降のPCからレガシーファイル共有接続するの巻

Windows 10 バージョン1903 からSMB 1.0のデフォルト設定値が【無効】になりました。この状態のまま、いわゆるレガシーなプロトコルでファイル共有先に接続しようとすると、高確率で失敗します(接続できない)。たいがいはこのSMB 1.0を有効化すれば解決するのですが、それでもなお接続できないケースがありました。
いろいろやってもだめで、試しに接続先をサーバ名ではなくIPアドレスで指定したら繋がりました。これも割とよくある現象のようです。IPアドレスなら接続できるということは、名前解決できない状態ということになりますから、そのへんをチェックします。

  1. hostsファイルをチェック
    いまどきhostsファイルで名前解決するシステムを運用しているオフィスは少ないと思いますが、レガシーだからこそhostsを使っている場合もあると思うのです。なので念の為チェックして、間違っていたり消えていたら設定し直します。特に新しいPCを導入したときに忘れがちですね。←経験あり
  2. DNS設定のチェック
    ネットワークアダプタのプロパティにDNS設定があるのでチェックします。DNSIPアドレスは通常は自動取得設定になっていると思いますが、レガシーな手順書に則ってPCを設定した結果、とんでもないIPアドレスが設定されているかもしれません(汗)
  3. クライアントPCのDNSゾルバのリフレッシュ&再取得
    DNSゾルバのキャッシュをクリアしてから改めて再取得することで名前解決できるようにします。PowerShell(管理者モード)で下記コマンドを順に実行すればOKです。
    ipconfig /flushdns
    ipconfig /registerdns
    ipconfig /release
    ipconfig /renew