ポリーニのベートーヴェン ピアノソナタ全集の巻

在宅勤務でテレワークしながら聴いているCDシリーズです。
だいぶ前になりますが、この全集もセールで安かったので買ったまま放置されておりました。 

Maurizio Pollini - Beethoven Complete Piano Sonatas

Maurizio Pollini - Beethoven Complete Piano Sonatas

 

 ポリーニは鍵盤を離すタイミングが遅いピアニストで、音を短く切るスタカートがいまひとつスパッと切れないとか、速いフレーズがダンゴになりがちとかいろいろ問題があると思うのですが、カンタービレなフレーズになるとこの特性がめちゃくちゃ良い方向に作用するんですね。なのでこの全集も気に入らない部分と、ものすごく好きな部分がごちゃごちゃに混ざった感じです。ただ、その一瞬の良さのために聞き続けるのはしんどいなというのと、重厚長大系な作品になると弾き飛ばしているような雰囲気もなきにしもあらずに思えました。緻密な演奏が好きな自分としては、残念なCDだなと感じました。