シン・エヴァンゲリオン解説第九回:式波・アスカ・ラングレーの正体についての巻

大袈裟なタイトルですが、新劇場版のアスカは式波シリーズの最後のひとりということで確定です。以下、もろもろの謎の答えを箇条書きでまとめます。

  • 式波シリーズのオリジナルは惣流ではないです。オリジナルが式波ナントカさんだったから、式波シリーズなのです。これは綾波シリーズのオリジナルが綾波ユイだったことからも自明です。
  • 式波が補完されるときに旧劇場版のラストシーンが出てきたのは、シンジの記憶がリフレインされたからです。カヲル君の補完シーンで「最後のシ者」の場面が出てきたのと同じ理由で、シンジはあの場面にも落とし前をつける必要がありました。(メタ的には「気持ち悪い」結末を作らざるを得なかった旧劇場版当時の庵野さん自身と、あれを見てショックを受けた視聴者のために、庵野さんが落とし前をつけた)
  • 式波の身体が成長していたのはエヴァンゲリオンがなくなったことでエヴァの呪縛から開放されたからです。なので、あの式波はあくまでも式波で、惣流と合一化しているわけではないです。
  • 最終的に式波は第3村に戻っています。
  • ということで、ラストシーンの宇部新町駅にいたアスカは式波ではないと考えたほうが辻褄が合います。
  • そんなわけで、惣流・アスカ・ラングレーの魂は新劇場版の世界にはいませんでした、というお話だったのですが、宇部新町いたアスカが惣流だと考えてもよいでしょう。そのへんの解釈は見る人に委ねられていると感じます。