アレンジャーズ・サミット「音楽の料理人たち」~今蘇る名アレンジャーのスコアたち~の巻

東京文化会館で行われた「アレンジャーズ・サミット「音楽の料理人たち」~今蘇る名アレンジャーのスコアたち~」というコンサートを聞いてきました。

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お目当てはハネケン羽田健太郎)の曲と宮川泰・彬良の親子共演と岩崎宏美さんでしたが、他の曲もとても良かったです。なお渡辺俊幸さんは服部克久さんの直弟子筋ということです。

ハネケンはピアノインストの場合1コーラス目では第1ヴァイオリンを使わないで第2ヴァイオリン以下に伴奏をさせることが多いような気がしていたのですが、今回演奏されたパピヨンではまさにそういうアレンジでしたので答え合わせができたような感じでした。

宮川泰さんアレンジの2曲はとにかくオシャレでサービス精神旺盛でかっこよかったです。ラブ・ミー・トゥナイトはハネケンのピアノが前提のアレンジで、一緒にやりとりしながら作ったのではないか(彬良さん談)ということで、彬良さん自身がハネケン風のピアノを熱演しました。ノーブルで上品なアレンジの楽曲が多く演奏された中でこの2曲は異色だったかもしれません。とはいえ、岩崎宏美さんの歌った曲とともに最も盛り上がったのもこの2曲だったような気がします。

ということで岩崎宏美さんですが、予想以上に声の圧がすさまじくてびっくりしました。出し始め(アタック)から強いですね。高い音程はファルセットですけど、低い音程も明らかに若い頃より音圧があってオーケストラに負けていませんでした。これで昭和歌謡ディーヴァ3人衆(大橋純子八神純子岩崎宏美)を全員生で聞けたことになります。コンプリートです。