最近のピアノ練習の巻

体調が良くなったこともあり、先月末から体育会系的なピアノ練習(ハノンの全調スケール、アルペジオを毎日弾く)を10年以上ぶりに再開しております。そして2週間ほどで多少なりとも指が戻ってきたので、月光ソナタ第三楽章の練習も追加しました。

自分が一番ピアノが弾けたのは、2010年の春~秋頃だと思います。まさに月光ソナタ英雄ポロネーズを練習していた頃でした。その後、身体を壊して長時間ピアノを弾くことができなくなってしまいました。ピアノの前に座っているだけで体幹がとても疲れますし、腕や指の筋肉も思うように動かせませんでした。この状況が改善してきたので、練習を再開できました。

指の物理的な運動能力やスタミナは情けないくらい落ちてしまいましたが、ダメなことばかりではなくて、弾けない間も継続的に耳コピ採譜をしたり読譜に力を入れていたことでソルフェージュ関連の実力はこの10年で大幅に向上していますし、譜読みもかなり早くなっているのです。また演奏解釈も深まっていると思います。月光ソナタも当初は音を鳴らしきることすら苦労する有様でしたが、この2週間で徐々に戻ってきました。まだ2010年当時の指には程遠いのですが、90分程度弾き続けることができるようになったのでスタミナ面はだいぶ回復したと思います。1ヶ月ここまで戻るとは思っていなかったので嬉しい驚きです。

2010年以前の自分は、毎日60分の練習では現状維持はできるものの上達速度は遅く、確実に上達するには毎日90分以上の練習が必要という感覚がありました。なので今回も90分間弾き続けるのが第一目標でした。これはクリアできたことになります。次は月光ソナタを以前より上手く弾けるようになることです。以前も止まらずに弾けていたものの、演奏表現が雑だったので丁寧に仕上げたいです。実はすでに以前より上手く弾けるフレーズがあるのですが、まだ数小節に限られるので、そういう部分を毎日少しずつ増やしていくのが課題です。