Windows PCを発注しましたの巻

HPのクリエイター用デスクトップENVY TE-02になりました。

・CPU core i7-12700K
・CPUクーラー 簡易水冷サイドフロー式
・RAM 32GB
SSD 1TB PICe4.0
・グラボ GeForce 3060TI
マザボ Z690系wifiつき(よくわからんw)
・OS Windows 11 Pro

予定したより強力な構成ですが、安かったのでこうなりました。

自分はMac(主にDTM+動画作成用)とWindows(採譜やその他の作業用)の二刀流でパソコンを使っています*1Macは2年ほど前に新調しましたが、Windows PCは2015年の夏に購入したものをずっと使っています。OSはWindows 7で何も問題なかったのですが、Google Chromeがアップデート中止となるため仕方なくWindows 10以上にアップグレードしなければならず、それに伴いPCも買い替えることになったのです。

といっても、実は1年以上前からデスクトップのWindows PCの買い替えを検討していました。基本戦略は2015年のときと同様で、1~2世代前のCPUを採用したBTOで割安にする、というものです。2015年のときは第6世代coreが登場したものの、あまり性能が向上していなかったので第4世代のCPUで手を打ちました。その結果かなり安価にPCを組むことができました。今回は11~13世代のCPUから選択することになりますが、13世代は価格が高く発熱量も大きいので選択せず、11世代はアーキテクチャが古い、ということで、12世代しか選択の余地はありません。今年になってi5-13400/13500が発売になりましたが、こいつらは型番こそ13000台ですが中身は12世代ですから対象になります。特にi5-13500はi7-12700と同程度の性能がありながらも発熱が少ないということで、半ば13500で決めかけていました。

しかし発熱が少ない=消費電力が少ない=瞬発力が弱めということで、本当に大丈夫なのか心配になったので、今のPCで重い作業をしながらCPUやメモリの負荷を確認しました。

(1)MuseScore
採譜で使用するMuseScoreでフルオーケストラ数十ページの楽譜を開くのにかなり時間がかかるのですが、CPUの一部のコアが100%に張り付くことがわかりました。
(2)CLIP STUDIO PAINT
レイヤーを多用したファイルの読み込み時にCPU負荷が上がります。
MuseScoreとクリスタで良くないのは、マルチコアへの対応が中途半端な上に、マルチスレッドには全く対応できていないことです。つまり使われないコアやスレッドがあるにも関わらず、一部のスレッドが100%に張り付いてしまい結果的に足を引っ張る状況になっています。
(3)画面表示が遅い
グラボを入れずに4K画面にしているので画面表示が遅いことがあります。
(4)メモリは16GBで足りている
これは意外でした。グラボを入れていないのでメインメモリの一部がVRAMになっているはずですが、大丈夫でした。なお一番メモリを食うアプリはChromeです。どうしようもないですね。

ということで、いま困っている問題を解決するにはCPUの瞬発力とグラボが必要ということがわかりました。DTM用のiMacは5.0GHzのcore i9-10900Kと、グラボのRadeonを搭載しているので瞬発力も画像処理能力もまずまずです。なので新しいWindowsパソコンも10900Kと同程度の瞬発力があったほうがいいな、と軌道修正しました。瞬発力があるのは12600Kや12700KなどのCPUになります。K付きは発熱が大きいものの、瞬発力ということは「フルパワーは短時間だけ」ということでもあるので、core i7-12700もしくは12700K搭載でいくことにしました。

マザーボードはZ690/B660/H610から選ぶことになります。個人的にはPCIe4、wifi+blutooth、USB 3.0 gen 2x2が揃っていればどれでも良いのですが、BTOでこれが揃うのがZ690系だけです。Z690は割高で、値段を下げるためにB660かH610にすると無線関係が付きません。なので別途Wifibluetoothカードが必要になります。

CPUクーラーは12700Kの場合は簡易水冷または冷却性能の高い空冷、Kがつかない場合はそこそこの空冷にします。

メモリは今後のことも考えて32GBとします。

SSDはPCIe4.0 1TB、できれば2TBにします。

グラボはGeForce 3050にします。iMacに搭載のRadeonが3050とほぼ同等性能で十分に実用的だったからというのもあります。

あと8TBのHDDを付けます。

OSはWindow 11 Proです。リモートデスクトップを使いたいのでProが必要。

以上の構成でBTO屋の自動見積もりを使うと、Z690ベース+12700Kだと30万円弱になります。諸々を妥協してH610ベースでCPUを13500にすると25万以下でおさまりますが、Z690ベースの7割程度の性能になりそう。お値段と性能が比例しています。

こんな感じでぐだぐだ考えていたんですが、HPが福袋セールで21万円(税込み)で冒頭に書いた構成のPCを売り出していたので、サクッと買ってしまいました。

なおハードディスクは自前で増設することになります。3.5インチドライブベイが用意されているので適当なメーカーのドライブを買って装着するだけです。BTOだと8TB 5400rpmのハードディスクをつけるのに20000円以上取られるんですが、7200rpmの製品が買えそう。

*1:もう1台、出先で使う用のWindowsノートPCがある