音楽図鑑 - 近況報告

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杉並公会堂(大ホール)の巻

総論

大ホールといっても収容人員1200人のシューボックス型ホールで、充実した音響が特徴です。敷地が狭いので2000人クラスのホールを作れなかったと思いますが、それが逆にプラスに働いたケースです。

アクセス

JR/丸ノ内線荻窪駅から徒歩5~6分。平坦な道なので特に問題ないです。環八と青梅街道が交差するところからちょっと都心寄り。

ポイント

2006年にPFI事業を利用したリニューアルがなされた公共ホールということで、華美な装飾がなく必要最低限の施設だけしかありませんが、音は非常によいです。あと賃料が安いので、公演チケット価格が安いです。

自分たちの年代だと「8時だヨ!全員集合」の収録が数多く行われたホールという認識ですけど、クラシックからポップス、ロックまで幅広い公演が行われています。

ハネケン関係の資料を集めているの巻

最近、ハネケンの本人名義がクレジットされていない音源探しをしています。

基本的には、人脈をたどっていきますけれど、渡辺岳夫・松山裕士関係は必須だと思っています。去年たまたま「めぐりあい宇宙」を見ていて、ビギニングが流れた瞬間にハネケンのピアノだと気づいたのがきっかけで、あとはもう芋づる式です。

話は変わって、昭和40年代に「緊急指令10-4・10-10」(テンフォー・テンテンと読む)という、特撮番組がありました。主題歌が大好きで今でも覚えています。ノスタルジーもあって調べていたら、渡辺・松山コンビだと判明しました。三つ子の魂百までとはこのことか、と思って、サントラを入手しました。はたして、ハネケンとおぼしきピアノが聞こえました。主題歌のカラオケも付いていて、アレンジがシンプルなので、金管や弦楽器の使い方がよくわかります。このアレンジ手法が、ハネケンのSF系楽曲のアレンジとまったく同じでした。この傾向はその後も続き、渡辺・松山コンビの「宇宙空母ブルーノア」の主題歌も、どこかハネケンふうに聞こえます。でも実情は逆ですよね。ここで、ハネケンが彼らの影響を受けていたという事実が確定しました。

またハネケンはいつごろから渡辺・松山コンビと仕事を始めたのか謎だったのですが、おそらくこの10-4・10-10あたりではないかと推測できました。ハネケンのルーツが1つ解明できたような気持ちで感慨深いです。

マクロス35周年 × 羽田健太郎 10th Memorial 「超時空管弦楽」 remember ヘルシー・ウィングス・オーケストラの巻

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タイトルが長いですが、要はマクロス第一作+愛・おぼえていますかのオーケストラコンサートです。二部構成で、第一部はTV版で第二部が愛おぼでした。

ハネケンのスコアが残っていなかった(チリ紙交換に出してしまったそうな)ので、宮川彬良先生よろしく耳コピ編曲だったようですが、精度的には自分と同じくらいで、聞き取れない部分はうまく補作していたと思います。

アンサンブルは荒っぽいところがありました。これはゴジエヴァ管弦楽でも感じたことですが、クラシックの常設オーケストラがポップス系の曲(オケにとっては新曲)を2時間分ガッツリ合わせるのは並大抵のことではないので、仕方ないと思います。ヤマト2199オーケストラコンサートは、彬良さんのわがまま(?)で、レコーディングメンバーを起用した公演だったため、アンサンブルの完成度が異常に高かったです。さすがに当時のヘルシーウイングスオーケストラは揃えられないだろうな、という感じです。あと直居隆雄さんは当時のギタリストで、音色を聞けば一発であの人ということがわかります。自分的には、マクロス以前の「ムーの白鯨」のサントラの最後に入っていた「要塞コンドル」でかっこいいギターを聞かせていた人という認識です。

プログラム内容については、第一部のラストが「愛は流れる」の「愛は流れる」バージョンというのは、わかってらっしゃる感じです。映像も「愛は流れる」から「愛は流れる」のパートが使われていて、しっかりシンクロしてマクロスアタックのタイミングもバッチリでした。

となれば、第二部のラストは「愛・おぼえていますか」からの「天使の絵の具」という流れだろうなと思って、そのとおりになったのは鳥肌モノでした。映像とのシンクロ怖すぎ。第二部はそもそも映画の進行どおりに劇伴を追っていく流れで、青春のテーマ(ミンメイ&輝)や、愛のテーマといったライトモティーフが次々変奏されることで、このモティーフの強さを再認識しました。

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終盤には当然この曲も演奏されて、このへんから泣き出す人が出てきたので、自分は絶対泣くもんか!とか思ってました(アマノジャク)

カメラが入って撮影されていたので、映像が商品化されるのではないかと思います。マクロスへのハネケン起用が、石黒昇さんの意見だったというのは初耳でした。ヤマトの音楽で知ったということをおっしゃっていましたが、録音スタジオで会ってたんでしょうかね。

いまハネケンのアニメ劇伴本を計画中です。超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますかに至る道という形で、いろいろ語りたいと思っています。どこから始めるかが問題なんですよね~。「宝島」から始めると長すぎて。

クリスティアン・ツィメルマンのシューベルト ピアノソナタ集の巻

録音嫌いで有名なツィメルマン久々の CDでございます。

Schubert: Piano Sonatas D959 &

Schubert: Piano Sonatas D959 &

 

 昨年1月のリサイタルで演奏した20番D959と21番D960 の2曲入り。演奏解釈はリサイタル時とほとんど変わっておらず、D960の終楽章のちょっと変わった弾き方(聞けばわかる)も同じでした。フォルテの音量はリサイタル時点より上げており、「そんなに全力で弾かなくてもいいのでは」と思う部分もありますが、ドラマチックにしたかったのかなと思いました。その結果、いい意味で巨匠っぽくない、若さや瑞々しさが表現されていて、この曲を作ったときのシューベルトはまだ十分に若かったということを伝えてくれます。

アゴーギク(テンポ変化)に関しては、たとえば内田光子さんなどは、コーダのリタルダンドをかなりしっかり止まりそうになるまで遅くしますが(自分もそうやって弾きます)、ツィメルマンはあまり遅くしないでスッと抜けるようなところがあって、必要以上にセンチメンタルにしないことを心がけているように思えます。カンタービレの歌いまわしもどこかカラッとしていて湿っぽくなく、健康的なシューベルトだと思いました。

※昨年のリサイタルの感想は下記をどうぞ。

harnoncourt.hatenablog.com

グラモフォン関係ではキーシンベートーヴェン2枚組も購入済みですが、まだ聞けていないのでレビューは後回しで。以前ほどではないんですが、相変わらずクラシックの新譜はいろいろ聞いていますのでレビュー頻度を上げたいと思ってます。

nord piano 3 セッティングしましたの巻

パイプオルガンの音がすごくよかったのさっそく弾いてみました。

まだMIDIまわりの配線をしていないし、シールドも古いので新品に買い替えたいし、ということでもう少し環境を整える必要があります。

INTEGRA-7に比べると全体的にパンチが効いたサウンドで、音圧のあるプリセット音が多いです。MIDIキーボードとしての使用がメインになると思うので、音が登場する機会はそれほど多くないかもしれませんが、アコースティックピアノの厚みのある音色は本当に好きです。

 

純正のウッドスタンドを海外から取り寄せたので時間がかかりましたし、組み立てが少々面倒でしたが、スッキリしたデザインで気に入ってます。

harnoncourt.hatenablog.com

 

「機動戦士ガンダム THE ORIGIN 激突 ルウム会戦」の巻

公開初日なので、なるべくネタバレは回避します。

まず冒頭の「これまでの要約」からセンチメンタルなまとめかたで雰囲気がおかしいと感じましたが、本編に入ってそれはさらに加速します。

安彦良和総監督は、学生運動をやっていたようなバリバリの左翼で、しかもその運動の無意味さを身をもって知っている人です。今回のTHE ORIGINは、明らかにその経験が影を落としていると思われ、挿入されるエピソードはどれも左翼的感傷が伝わってくる描写になっていました。60分という時間の中で、ほとんど自慰行為ではないかと思うようなお決まりのエピソードを3つ4つと見せられると、さすがにつらいです。

安彦さんは状況描写より感情的な主観描写を優先する傾向が富野さんとの大きな違いだと思いますが、THE ORIGINが本格的な戦争アニメになった本作においては、その作風はマイナス方向に作用したと思います。その要因は、個を重視する左翼の視点に由来するのではないかと思いました。

夏コミケで発行した本の通販を開始しましたの巻

下記リンク先(BOOTH)にて通販しております。

コスモピアニスト - BOOTH(同人誌通販・ダウンロード

宇宙戦艦ヤマト音楽本「魂の変奏曲」 B5版 40P 500円

ユーリ!!! on ICE音楽本「ユーリ!!! 超絶技巧練習曲」 B5版 60P 500円

送料はどちらも360円(レターパックライト)です。よろしくおねがいします。