ドラゴンクエスト1&2で再定義されたロト伝説を音楽から解説するの巻(ネタバレあり)

この記事はリメイク版ドラゴンクエスト1・2・3 HD-2Dの重大なネタばらしがありますので、未プレイの方はご注意ください。

ドラゴンクエスト1&2のリメイク版であるHD-2D版をクリアしました。ドラクエ3 HD-2Dもクリア済みです。

人気ゲームということもあって何度もリメイクされていますが、今回はドラクエ3~1~2という3作の連続性を強く意識させられる形になっています。シナリオ段階での追加要素も多く、新訳版といえると感じました。

ストーリーやエピソードの連続性は当然ながら、音楽においても連続性を意識した選曲がなされました。そのあたりを解説したいと思います。

 

1.まどろみの中へ(ルビスのテーマ)
ルビスについて掘り下げるということは事前にアナウンスがありました。HD-2D版においては、ドラクエ3 SFC版において追加された「まどろみの中で」という曲をルビスのテーマ曲として使っています。たとえば勇者とルビスが邂逅する場面の多くでこの曲が流れるようになっています。
HD-2D版のドラクエ3を勇者側視点から捉えると、ルビスはじめ妖精族にいいように使われる物語になっているようなところがあるのが自分は気になりました。なにしろドラクエ3の勇者はアレフガルドを救ったものの故郷には帰ることができず、母親にも会えず孤独な気持ちを抱いたまま生涯を終えたのだ、とガライが詩にして語り継ぐほどです。

これに関してはさすがにルビス自身も申し訳なく思っているようで、ドラクエ1 HD-2D版のラストシーンでこのように語っております。当然ながら、この場面でも「まどろみの中へ」が流れます。

この曲はドラクエ1のフィールド曲と同じD調のリディア旋法風のメロディが使われているのも重要なポイントとして挙げられます。

ちなみにロト伝説の開始点ともいえるドラクエ3における勇者の性格決定時にもこの曲流れています。なおそこで登場する妖精はルビスの使いであってルビス本人ではないということになっております。

2.勇者の挑戦
ドラクエ3のラストバトルであるゾーマとの戦いのBGMで、ドラクエの音楽の中では屈指の人気を誇る曲です。これもドラクエ1のフィールド曲の要素が入っています。ドラクエ3だとアレフガルドのフィールド曲なので、アレフガルドを象徴する曲ということになります。したがって、アレフガルドを象徴する勇者すなわちロトの勇者ための決戦の曲という位置づけになります。この曲がドラクエ2 HD-2Dの真ラストバトルで流れるのはもうお約束なんですけど、やはり胸が熱くなる選曲といえます。

3.おおぞらを飛ぶ
これもドラクエ3が発祥の人気曲です。ラーミアのテーマ曲として使われています。ドラクエ3 2D-HD版のエンディングにおいて、ラーミアは竜の女王の居城に向かいます。その後に何をしたのでしょうか。おそらく竜の卵をアレフガルドに持っていったのではないかと推測します。つまりラーミアアリアハンがある上の世界とアレフガルドがある下の世界をつなぐ存在であることが暗示されます。
とはいえいつでも自由に世界を行き来できるわけでもないようで、ドラクエ1&2 HD-2D版ではなかなか登場しません。ドラクエ1&2 HD-2D版パッケージに使われたティザーイラストの背景にラーミアらしき鳥が描かれてるにもかかわらずです。結局、ラーミアドラクエ2 HD-2D版の裏ボス戦でようやく登場します。

この戦闘シーンで最初に流れるのはもちろん「おおぞらに戦う」です。裏ボスの闇の衣を打ち払うと「勇者の挑戦」が始まります。そしてすべてが終わり、新たな旅に出ようとする4人の勇者たちを背に乗せ、空の遥か上にあるアリアハンの世界へと誘う場面でついに「おおぞらを飛ぶ」が流れます。

4.世界を回る(街)
ドラクエ3アリアハンの街に流れる曲です。この曲で送り出されたロトの勇者の物語は、この曲に迎えられて終わります。

※おまけ:DQ11とのつながりについて
DQ11の真エンディングで出てきた本棚。

ドラクエ11 EDの2冊の本

この中の真っ赤な本と、その右側にある青い本が今回のドラクエ1&2のようです。左側の緑とえんじ色の本は背表紙に勇者の紋章が付いていることからわかるようにDQ11です。おそらく、この2つのセットの間に挟まった茶色の本がDQ12になると想像します。

さらに、ドラクエ2 HD-2Dの真エンディングに向けてロトの剣がロトの竜剣にバージョンアップする描写がありますが、その際にDQ11の勇者の紋章が出ていることを確認しました。

 

猗窩座vs. 冨岡義勇(痣バフあり)の戦闘曲を演奏してUPしましたの巻

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劇場版 鬼滅の刃 無限城編第一章 猗窩座再臨から、痣を出した冨岡さんと猗窩座の戦闘シーンの曲を演奏してみました。いままでと違って記憶の再現ではなく、編曲のつもりで1つメロディで90秒の曲をこしらえる気持ちでやっています。コンセプトは90年代ハウス+エピック系シネマサントラの融合です。これはわかる人だけわかってくれればいいかんじ。

で、これ作ったあとにまた映画を見たら雰囲気とメロディ以外はほぼ違っていたわけです(汗)雰囲気とメロディが合っていればいい!と開き直ってます。

制作にあたっていろいろ新しい試みもやってますが、DTM関係でトラブルが起きたり課題が多かったので備忘録を残しておきます。

  • RME Fireface UFX+(オーディオIF)のPANが逆転する現象
    原因不明。TotalMIX(ミキサーのアプリ)でルーティングをいじっていたら勝手に復旧した。
  • Spire(アナログモデリングシンセ)が重い
    シンセ関係は全部Spireで賄うつもりでいたんですけど、読み込みがすごく重いんですよ。4オシレータなのが原因かと思ったらそうでもないっぽい。
    とはいうものの、90年代っぽいプリセットが多いしすごく好きなシンセです。中盤に出てくるベルなんかRoland D50のプリセット1番「ファンタジア」の名前が付いていたので即採用。低音域のSuper SAWはゼロから作ってます。でも波形はSAWではなくPWMです。LFOが4つもあるのでPMWも自前で作れます。こんな仕様だから重いんでしょう。
  • SpireのせいでDAWが落ちる
    テケテケ鳴っているシーケンス音をSpireで作ったらDAW(DP)が100%落ちました。LFOを3つ使ってフィルターやPANを動かしまくった結果と思われます。おそらくS&H波形でランダムにPANを動かすのが良くない。
  • UAD PolyMAX Synth
    無料で配布されていたアナログモデリングシンセです。Spireの代替でテケテケ鳴ってます。ランダムPANが標準機能で付いてますので勝手に左右に飛びまくります。シンプルで使いやすそうなUIですけどADSRがロータリーノブでなくスライダーなので操作がモタついてストレスを感じました。慣れかも。

  • LA Modern PercussionはPANに注意
    バンバン鳴ってる太鼓です。プリセットは鍵盤を1つ叩くと10個くらいの太鼓が同時に鳴ります。うるさすぎます。そこで同時に鳴る数を半分以下に減らしたら定位がR側に偏ってしまいました。PANで調整しようとしても残響込みのサンプリングなので不自然になってしまいます。なんとかごまかしてますのでクリティカルに聞かないでくださいw
  • バスドラムTR-909ではないけど909
    鳴ってるのはDAMAGE 2というプラグインです。元は909だと思いますw
  • コンプ大事
    UADの1176関係を使いまくってます。以前繁用していたiZotopeプラグインは効果が視覚的にわかるのが利点でした。しかし視覚の変化とサウンドの変化がパラレルにならないこともあるので、視覚に頼らないほうがよいと考えるようになりました。
  • Spire代替探しが急務
    Roland CloudのZenologyの評判がものすごく良いので試してみます。Massive Xも気になります。

劇場版 鬼滅の刃無限城編第一章猗窩座再来のBGMを演奏してUPしましたの巻

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猗窩座が自我を取り戻す場面の曲を記憶を頼りに演奏してみました。

動画コメントにも書きましたが、アレンジの方法論が無限列車編の煉獄さんの曲と同じなので方向性が掴みやすかったです。

マスタリングはiZotope OzoneのAIを使わずに、UADのプラグインを複数使ってみました。最後のマキシマイザーだけOzoneのマキシマイザーを使っています。マスタリングだけでプラグインが4つほど並んでいるんですが、AIベースのOzone1つよりCPU負荷が少ないです。また音質も良いので今後はこのやり方にしようと思っています。ちなみにやっていることはOzoneのAIマスタリングと大差なく、複数のダイナミクス補正(コンプレッサーやリミッター)とEQです。

機動戦士ガンダム 逆襲のシャア BGM AURORA を演奏してUPしましたの巻

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ジークアクス絡みで逆襲のシャアのサントラを聞き返していたら弾きたくなったので採譜して演奏してみました。

金管楽器が柔らかい音色が主体になっているので演奏表現の作り込みがかなり難しく、やりがいがありました。

このくらいの規模の編成(フルオケ+ピアノ)になると以前のiMacでは処理能力的に厳しバッファをかなりたくさん取る必要がありました。バッファが大きくなると音が出るタイミングが遅れるので、オケに合わせてピアノを録音するのが困難になります。

しかしMac Studio M4になってからは処理能力に余裕があるのでバッファを大きくする必要がなく、オケに合わせてピアノを録音しやすくなりました。

【ジークアクス】シャアとシャリア・ブルのMAVがトップをねらえ!の戦闘シーンだった場面のBGMを演奏してUPしましたの巻

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機動戦士Gundam GQuuuuuux BeginningのBGMを演奏してUPしました。先日UPしたソロモン殴り込み艦隊の次の場面で使われる曲になります。原曲は劇場版機動戦士ガンダムIIIめぐりあい宇宙の劇伴です。

楽器やプラグインはソロモン殴り込み艦隊の曲から流用です。エレキギターだけ変えてます。Kompleteのギターですけど昨年まで使っていたElectri6tyより機能が少なくシンプルなので使いやすいです。

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白状すると、ファーストガンダム劇場版の音楽は主題歌以外はまったく聞いていなかったのでジークアクスビギニングを見ても即座にピンとこなかったです。でもCDは買ってあったので、慌てて聴き込んで耳コピ採譜した次第です。

そんなわけでいまはガンダム熱が上がってるので、もう少しガンダムの曲を演奏したいと思ってます。

EastWest Hollywood Orchestra Opusのピッチベンドレンジ設定方法の巻

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備忘録です。マニュアルに記載がなく、設定方法がわからなかったOpusのピッチベンドレンジ設定方法が判明しました。PLAYタブを開き、Player画面でInspectorを開くとその中でピッチベンドレンジを変更できます。

なおこれは海外のフォーラムで報告されていました。

【ジークアクス】ソロモン殴り込み艦隊の曲を演奏してUPしましたの巻

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本来は機動戦士ガンダム めぐりあい宇宙の「別離の果てに M-16」という劇伴です。庵野さんの選曲センスの素晴らしさに脱帽です。

ジークアクスビギニングも10回くらい映画館で見ているんですが、3回目あたりからこのソロモン殴り込みのあたりで泣けるようになってしまいまして、この曲もずっと演奏してみたかったです(笑)採譜は半日くらい終わって、1日で打ち込み、もう1日でミックス&マスタリングと撮影&動画撮影ということでトータル3日間で出来上がりました。ピアノ部屋は照明が明るいので補助照明なしで明るい動画が撮れました。

なおジークアクスはリアタイ視聴を続けています。自分的には昨年のブレイバーン並みに盛り上がってます。

M4 MacStudioを購入しての初制作でしたが、以前のiMacより体感で2~3倍速くなりました。でもフルオケの音楽をやるにはまだ処理能力がほしいです。もうあと3倍くらい速くなってくれると嬉しい。