またまた劇場版鬼滅の刃無限列車編の劇伴です。
なかなか音楽が聞き取れなかった場面でしたが、基本的にアレンジのパターンがこれしかない(三連符の弦、パーカションドカドカが基本)ということに気づいたら聞き取れるようになりました。ただ中間部の猗窩座を表しているメロディはほとんど聞こえなかったのでほぼ捏造です。
楽器関係は前回UPした【
またまた劇場版鬼滅の刃無限列車編の劇伴です。
なかなか音楽が聞き取れなかった場面でしたが、基本的にアレンジのパターンがこれしかない(三連符の弦、パーカションドカドカが基本)ということに気づいたら聞き取れるようになりました。ただ中間部の猗窩座を表しているメロディはほとんど聞こえなかったのでほぼ捏造です。
楽器関係は前回UPした【
Q3.333見ました。次回予告に新カットありです。いろいろ書きたいけど、書かない! pic.twitter.com/cYRcf49sT1
— コスモピアニスト✨ (@NikHarnoncourt) 2021年1月13日
映像の解像度が上がっているのに、シーンによってアナログっぽいボケ感が強調されたり、パートごとに色温度が異なるようなおもしろいグレーディングとか、セリフが微妙に違うなど、ディテールを徹底的にブラッシュアップしていたのが印象的でした。セリフの変更はストーリーの根幹とはおそらく関係の無いもので、微妙な言い方を変えているかんじです。
※変更例
・モードチェンジ!コード トリプルセブン!!→ 裏コード・スリーセブン!
・ミサトのサングラスの色が薄いカットがある。
・カヲル君が修理したSDATから音が漏れ聞こえるカットあり
・第13号機の疑似シン化形態以降(白くなっていくやつ)の肩の形状と色が変わった(紫色になった)
・次回予告は本予告とも異なる新規カットが中心になっており、いずれもシン・エヴァンゲリオン本編からのものと思われます。この内容は・・・
(ネタバレ防止のためスペースをあけます)
1.エヴァ新劇場版:破で第10使徒戦においてシンジがネルフに戻ってきてゲンドウと対峙したシーンと同じカットがありました。このシーンの重要なポイントは、序や破と同じ初号機のケージ内だということです。ネルフが復旧した?
2.初号機が出ます。
3.シンジは初号機のプラグスーツを着ています。
4.大量の白いエヴァ(そこにかぶる「さらば、すべてのエヴァンゲリオン」)
この曲は昨年末からスコアを書いていました。「竈門炭治郎のうた」のメロディは当然知っていたので、コーラスとオーケストラが入る部分をなんとなく作りました。リズムは水戸黄門っぽくなってしまいました(笑)ソフト音源でのオーケストラ演奏もだいぶ慣れてきましたし、記憶だよりの捏造の割に完成度が高くなってよかったです。
※使用音源
・ストリングス:Vienna SYNCHRON Strings pro
・金管:Cinematic Studio Brass、Vienna SYNCHRON'zed edition(トロンボーンのみ)
・木管:Vienna Instruments Woodwinds
・打楽器:Spitfire Hans Zimmer Percuttion Pro、Vienna SYNCHRON'zed edition
・ピアノ:Ivory II American D
・空間系:Vienna MIR(初使用)、C2-B2
トロンボーンは、Cinematic Studio Brassだと高いDの音が出なかったのでViennaを使いました。Viennaは他のメーカーより発音域が広いことが多いので助かります。
全日本での圧巻の演技(特にフリー)に続いてのメダリスト・オン・アイスでの「春よ
、来い」にやられました。表現者として一段と円熟を感じさせる素晴らしいエキシビションでした。旋律と伴奏が一体化したピアノアレンジも素晴らしくて、とても弾いてみたくなったので耳コピして録音しました。
※使用楽器
・ピアノ:Ivory II American D
・リバーブ:LX480L
・その他エフェクト:iZotope Neutron 3 Adv. 、Ozone 9 Adv.
最後になりましたが、今年もよろしくおねがいします。
鬼滅無限列車編のアバンタイトルの曲は「炎」のアレンジだということは誰でもわかると思いますが、映画を見ながら劇伴を耳コピするのは至難の業でした。しかし、鬼滅の刃オーケストラコンサート~鬼滅の宴~のアンコールでこのアバン曲が演奏されたので、これ幸いと採譜して演奏しました。
この程度の長さの曲であれば、主要な音を拾うこと自体は全然難しくないです(さすがに慣れました)。しかし演奏表現がとても大事で、なにしろ映画を見た人はみんな知っている曲なのですから、フレージングやデュナーミク(強弱変化)まで丹念に聞き取って、できるだけ詳細に採譜しました。そのスコアを元に、自分が指揮者になったつもりでDTMでオーケストラを演奏させるという行為にチャレンジしました。パーカッションが8種類もあって空間処理などが大変でしたが、想定したよりうまくできたと思ってます。
弦楽器群のクレシェンドやディミヌエンドのタイミングを合わせるのが難しかったのですが、やりたい演奏のイメージが固まっていなかったのが最大の原因で、いろいろ試行錯誤したので時間がかかりました。具体的な音が頭の中で鳴っていないとだめですね。
※使用した音源など
・弦楽器:Cinematic Studio Strings
・金管楽器:Cinematic Studio Brass
・木管楽器:VSL Woodwinds
・打楽器:Hans Zimmer Percusstion Pro(ティンパニ、大太鼓、スネア)、VSL Syhcnron'ized Special Edition(グロッケン、シンバル、ウインドチャイム)、Toontrack Superior Drum 3(カバサ)、EW QLSO(鈴)
・エフェクト:2CAudio B2(空間系)、iZotope Neutron 3(EQ)
・マスタリング:iZotope Ozone 9 Adv.
・DAW:MOTU DP 10
※ポイント
オーケストラの後ろの方にある楽器は、奥の方で鳴っているようにサウンドメイクしています。Hans Zimmer Percusstion Proのようなマイクを選べる音源だと距離感の演出は容易です。VSL Woodwindsはオンマイクで残響のないサウンドなので、EQでハイをカットした上でVienna Instruments付属のエフェクト(リバーブ)で奥行きを与えています。
※今後の課題とか
Cinematic Studioシリーズはベロシティでアタック速度やレガートのニュアンスが変化するんですけど(ベロシティスイッチといいます)、段階的変化なのでどの程度のベロシティ値でスイッチするのか探りつつやっていて時間を要しました。ちゃんと調べましょう。
B2はとても重いプラグインです。でも アンビエンスがすごくリアルなので気に入りました。VEPでインスタンスを金管・木管・弦・打楽器の4グループに分けているんですが、木管以外の3つのインスタンスに1つずつB2を入れてしまったのでかなりCPUを食ってしまいました。インスタンスのバスをまとめる方法を検討しましょう。
ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破からQの間の14年間に何があったのか、まとめてみました。やはり破のラストに入っている予告編が重要なキーポイントです。
<おさらい>
それでは、14年間に起きたことを解説を開始します。まずはエヴァ破のラスト前の展開から。
空白の14年間(破最後に流れた予告編の内容)について
新劇場版:Qの補足
猗窩座と煉獄さんの戦闘シーンのクライマックスで流れる曲を演奏してみました。
まだソフト音源に不慣れで、思うように演奏させることがなかなかできなくて大変でした。仮ミックス後にいったん修正して再度ミックス(テイク2)したのですが、終わりのリバーブが尻切れになっていたのでもう一度やりなおそうとしたところ、Digital Performerでファイルが開かなくなってしまったので、諦めてテイク2で動画を作っています。終わりはフェードアウトでごまかしました。
※楽器類一覧
Hans Zimmer Percussionはマイクの違いでサウンドもかなり変わります。近めのマイクだと軽い音ですが、遠いマイクだと重心が下がって「遠いけど存在感がある音」になるのが気に入りました。
鬼滅の映画における煉獄さんと猗窩座(あかざ)の戦闘シーンはけっこう長くて、体感で30分くらいやってんじゃないかってくらいカロリーが高いわけです。しかし音楽はループが多く、なんとなく覚えることができたのでやってみました。
冒頭の猗窩座が登場する場面の曲は公式PVで使われてるのでサクッとコピーしてしまいましたが、その後はほぼ捏造メドレーです。どうせ捏造ならせめて後半に向かって盛り上がるように構成を考えて頑張りました。
あと最後の曲は、こんなふうに終わりません。でもいいんです。わたしにはこういうふうに聞こえたので(←幻聴)
ツール類は、合唱だけRoland INTEGRA-7であとは全部ソフト音源です。オケ系の音源を本格的に使った初の動画で、使い方を勉強しながら演奏していたので大変でした。オケだけでなくエレキギターにも挑戦しています。こんなにギターを弾いたのは初めてです。
※使った音源メモ
各音源のレビューや使いこなしなどは今後書いていこうと思います。SYNCHRON STRINGS、LASS、Superior Drummer 3はサウンドの質が高い上に極めて多機能で、およそ考えられることは全部できる感じでした。INTEGRA-7に代わって今後の主力になると思います。
SYNCHRONシリーズは数ヶ月前から使っているのでそこそこ慣れていて、ホルンのニュアンスを丁寧に作り込んだり、最後に1発だけ鳴るベルとかも調整した上で使ってます。しかしLASSはプリセットにリバーブをかけただけです。演奏も雑にキーボードで弾いたものに対してCC01でニュアンスを入れるだけだったのですが、さすがに最後に弦だけになる部分はそれだけではダメで、打ち込みデータを細かく調整して演奏表現を作り込みました。LASSはMIDIデータの前後関係で鳴り方が変わりますが、それをうまく使うと演奏表現の幅が広がります。
ViennaのSpecial Edition以外のお手軽な音源は結局使わなかったんですが、その理由はリバーブ感が強すぎることです。音が後ろに引っ込んでしまって前に出せない。劇伴で使うならそのほうがいいんだろうけど、どうも好かないです。