月光ソナタ第3楽章の完成度がだいぶ上がったの巻

3月下旬から急にピアノの上達が実感できるようになり、月光ソナタ第3楽章も最盛期(2010年頃)を上回る演奏ができるようになってきました。

単純なスケールやアルペジオといった基礎的な技術は、まだテンポが遅いなど当時に及ばない部分はありますが、月光ソナタ第3楽章に関しては技術的な弱さがあまり目立たくなりましたし、演奏表現面は2010年を大幅に上回っているのでそれなりに満足感があります。しかも暗譜で弾き切ることができます。2010年は暗譜はできませんでした。
もちろんこれで十分というわけではなく、左手のアルベルティ・バスの多声的表現など、やりたいけれど技術的な問題で思うような表現ができない部分はまだあります。こういうものはおいおい詰めていければいいなと思っています。

他の楽曲も手を付けています。
いろいろ弾いた結果わかったのは、月光ソナタ第3楽章は現在の自分の実力でギリギリな楽曲ということです。ショパンピアノソナタ2番第1楽章は月光ソナタ第3楽章より幾分ラクではないかと思います。このレベルの曲を弾いていくか、もう少し難度を落としたところを弾くかはちょっと悩ましいです。

ベートーヴェンで少し難度を落としたソナタが悲愴、葬送、13番になります。悲愴ソナタは月光より2ランクくらい難度が低いと感じます。全楽章暗譜で弾けるようになっておきたいと思っています。技術的には有名な第2楽章が地味に大変なんですが、現時点で全楽章通して弾くことはできます。
葬送ソナタ(12番)は20年ほど昔に弾いているのですが、あまり良い演奏ができなかったのでやり直したいです。幻想曲風ソナタ(13番)は好きな曲です。ただ昨年第1楽章だけ譜読みしたときはまだ少し厳しい感覚がありました。これも改めて譜読みをしたら第1楽章はかなりスムーズに弾けるようになっていましたし、第2楽章以降もなんとか弾けました。特に2・3楽章は聴いた印象よりかなり演奏容易でした。第4楽章が少しむずかしいですが、それでも月光より1~2ランク難度が低いと感じます。
その他ではバガテルを弾いてみたいなと思っています。

自分はADHD気味なところがあって一つの物事を根気よく続けることができない人間なのですが、月光第3楽章は2年近く弾き続けていて本当に粘り強いなあと感心しています(笑)