「どうしても触れたくない」(ヨネダコウ)の巻

BL(ボーイズラブ)の話題なので、苦手な人は画面をそっと閉じてください。

話題になっていたので、まずマンガを読み、次に映画(DVD)を見ました。さすがにボイスドラマCDには、手を出してませんが。いや、手を出しそうで怖いですが。
マンガはちょっと古臭いけど傑作。映画も切なくてよい。昔のJuneは、こういうものでした(老害感)。亡き小説道場主・中島梓御大の言葉を借りつつ、アニヲタ的な表現をすると、2つの孤独な魂がめぐりあい、キズを舐め合う道化芝居を経て、やがて互いに寄りそり合う、とても小さな人類補完計画です。

いろいろと感想を書いたのですが、自分で読んでもキモいと思ったので、省略します。
実写映画ということで、躊躇している方もいらっしゃるかもしれませんが、イメージを壊すどころか、さらに萌えが増大すると思います。マンガにはない追加カットが効果的に入っていて、マンガでいまひとつよくわからなかったことが、理解しやすかったです。あと外川さんが、誰がどこからどうみても外川さんでした。ポッコリお腹に感激しました(なにそれ)。キャスティングも良かったんだろうけど、感情表現がとても自然なので、リアリティと深みが出ていると思いました。外川の態度と表情の変化で、嶋との距離感がしっかり伝わってきます。チュウからの流れが、原作はもう全く理解不能だったんですけど、映画ならわかります。チュウが2回になったのと、ちょっと演出が変わるだけでこうも違うのかと。
かようにバカップル(外川×嶋)は濃い目に演出されますが、小野田も細かいです。ラブストーリーにおいて主役2人を仲介するバイプレーヤーの役割って、とても大事だと思います。小野田さんは、そういったバイプレーヤーの立場にありながら、まだ本人も意識していないけれど、やはり嶋のことが好きになっていく様子が、それとなく伝わってきます。うまい。これは腐クラスタの琴線に触れるはずです。
ちなみに、DVDを先週amazonから買ったときは、まだ特典の小冊子(ヨネコウ先生の描きおろし)が付いておりました。小野田×出口も登場するので、興味のある方はお早めに〜。
別売のメイキングは、本編とは異なる角度から撮影した映像が入っているので、つまりその、見えにくかったキスシーンがバッチリ見えるんだよ畜生うまい商売しやがって!と思いましたw