機動戦士ガンダム 逆襲のシャアの巻

ブルーレイが出ているので、借りて見ました。

  • かなり敷居が高い。ファースト〜ZZまでを一通り見て、シャアの立場をきちんと理解していることが大前提です。予備知識がないと全く理解不能な映画です。
  • 緑色の髪をしたワガママ電波系女子を出さなければもっと綺麗にまとまったのに。ララァとの対比をだすためのキャラとしては演出が弱いです(もっと時間を割く必要がある)。そうなると、出てくる必然性があまりにも乏しいです。
  • シャアが最前線に出て行くのは、政治家として間違いでしょ。あのあとネオジオンは一体どうなっちゃうのよ、と心配しちゃいます。
  • そのほかにも、細かく突っ込みたいことが山のようにあるし、これが最高傑作というのはちょっと…。絵や演出面ではセルアニメ時代ガンダムの最高峰だと思いますが*1、全体として「めぐりあい宇宙」は超えてないと思います。
  • まあでも、変な盛り上がりがあってよかった。「νガンダムは伊達じゃない!」とかブライトさんの「なにやってんの!」とか、名セリフ多数。スタッフや声優が渾身のパワーで作ったことはビンビンに伝わってきます*2イデオン発動編以来、久々にテンションの高い映像を見たと思います。富野作品をフォローしていればわかると思いますが、御大の精神状態は如実にフィルムに表れますね。わかりやすすぎです。

*1:セルはいいけど背景画がちょっと弱いかも。これは昔からサンライズの弱点。

*2:声優さんも「これで最後」という意識でやってるみたいです。