世田谷の野良ラジウム?の巻

最初からたぶん野良犬ならぬ野良放射能だろうなあと思っていたのだけど(世田谷って場所も怪しいのです)、まさか21世紀になってこんな事案が発生するとは!
なんというか、床下にほかしておくってのがね、ありがちすぎ。大笑い。埋めればよかったのに。それでもバレるだろうけど(笑)。
なんでこんなにウケてるのかというと、わが家の床下にも硝酸ウラン1kgが入ったビンが放置されていたからなんですね。もちろん劣化ウランじゃないからちょっと怖い。見つけたのは高校に上がる前の俺で、科学少年だから放射能ってとっても危ないという知識もあって腰を抜かすほど驚いたんだけど、落ち着いて考えるとウランはα崩壊核種だから、ビンに入っていればとりあえず大丈夫じゃん。ってことになりまして、父ちゃんに相談。
父ちゃんはウランの存在を知らなくて、たぶんじいちゃんの仕業だろうという結論になりました。そのむかし、ウランは医薬品に用いられていたようなので(じじいも薬屋)。じいちゃんは他にもいろんな毒物とか鉱物とか、どう考えてもヤバそうなものを大量に保管していて、父ちゃんによるとその処分が大変だったとのこと。まさかじいちゃん死んで10年後に最大の迷惑物質が発見されるとは、いやはやでございます。
ラジオアイソトープ扱ってる人やそれ系の知識がある人なら最初のニュースを聞いただけで、空から降ってきたものじゃなさそうってことくらいは想定の範囲内です。だからわかってる人はまず「核種はなに?」ってことを気にしていたのね。セシウムストロンチウムでなかったら、逆に怖いから。よりによってラジウムとは。頭の中ではそうじゃないかな〜って思ったんだけど。ラジウムは医療をはじめけっこう高濃度で使用されていた実績があり(いまは使われない)、捨てるのが面倒だった人がいろいろやらかしちゃったいわく付きの元素なのよね。もちろん毒性はウランどころではないので。
あとね、本件のニュースを聞いて「核種は?」って反応できなかった人は、もう原発事故関係に関して勝手な意見を言ったり、ネットに書くのを禁止すべきです。バカがバカを扇動して大騒ぎになっちゃった。マスコミも反省すること。それと核種の同定もせずに発表をいそいだ世田谷区の目を覆いたくなるような科学オンチっぷりにも呆れるわ。

はっ!ここまで書いて気付いたけど、まさかラジウムがとても怖い放射性元素ってことを知らない人が多いのかしら。ラジウム温泉とかあって人体に影響なさそうみたいに勘違いされると困ります。一般人の科学オンチを批判する前に教育すべきだわ!

新スーパー:ベルクスの巻

先月、ベルクスというスーパーが中台にできました。自分の家から歩いて5分くらいなので、ありがたいです。扱っている食品の品質はヨーカドーより良く(最近ヨーカドーの野菜がひどい)、常盤台のフェンテと同レベルなのでこれからはベルクスを買い物の中心にしようと思います。広すぎないので店内の商品配置もわかりやすいです。朝9時半〜午後9時という営業時間が残念だけど、まあ大丈夫でしょう。

半永久的に映画の日の巻

身体障害者になったので、映画はいつでも1000円の私です(東京都の場合)。というわけで、だらだら休養してばかりいてもよくないと思って映画を見に行きました。しかも2本です!

犬がバディのケータイ捜査官セブンです。驚くほど全編ケータイ風演出で、ここまでパクってくれると逆に清々しいものがあります。そして市原隼人のゴリ押しがすごい。あのしかめっ面を2時間見せられるとこっちまで眉毛が寄っちゃいそうで。とにかく全編、隼人と犬が走る!だから絵的にすごくカッコイイし爽快なのですが、ほかの役者が空気すぎ。戸田ですら空気かよ、と思ったら最後で俺の市原(?)とキスしやがってマジ許せねえ。あそこは寸前で犬が飛び込んでアジャパーってのがお約束なんだよ!・・・と思っていたら、パンフレットのインタビューで監督がこの件について述べていて、要は監督さんアメリカかぶれなんでキスさせたかったんですね。犬が死なないのもヌルい監督の決断だそうです。
これオリジナルストーリーだそうですが、2時間映画でやるのはもったいないです。生まれたばかりの犬があっという間に成長したり、市原がグイグイかっこよくなったり、時空が歪みすぎ。もっとこう、じっくりと見たいわけですよ。30分ドラマ半年くらいでやって欲しい感じ。子供向け路線はキープでお願いします。

ネットのフィーバーに迎合したインスタント映画と思っていたら、まさかの2時間20分超の感動巨編ってなにそれ。平日なので観客はおばちゃんしかいないわけだが、はやぶさ帰還シーンで俺と一緒にみんなマジ泣き。なんでこんなマニアな映画が一般大衆ウケするんだと思った。ふつうこういう映画だと技術解説ナレーションが延々入ってNHKスペシャルっぽくなるんだけど、あくまでもエンターテイメント重視で、実際に起きたことを踏まえつつ、随所に小ネタやギャグを挟み込むことで、宇宙工学や天文に詳しくない一般人でも楽しく飽きずに見れるように仕上げられているのでウケてる模様です。テクニカルなところに踏み込みすぎると一般人観客はついてこれないですから、敷居を大幅に下げたのはよい判断。
あとは配役がおもしろい。実際の人物に似た人を起用して、表情の特徴なんかも真似させてるから、佐野史郎なんかホンモノの川口さんにしか見えなくなっちゃった。JAXAのおっさんが「こんなこともあろうかと!」と叫んだときが俺的にこの映画の頂点だと思います。

rei harakamiについての巻

彼が亡くなってからようやく聴き始めたトンマな私。今年は1月〜9月まで冗談でなく死にそうな体調であまり音楽を聴いたりする余裕がなかったのです。金沢では彼のCDは売ってないし(ちなみに東京でも池袋HMVには置いてなかったw)、結局アマゾンに注文しました。その前はようつべやニコニコにアップされてるのを聞いていて「この人すごいんでは?ていうかスゴイ!」と確信できたので。
東京に戻ってCD注文して、まともなオーディオシステムで聞いたらやっぱりめちゃくちゃいい。たまんない。エレクトロニカなのにノイズみたいな音がピーピージージーいわないとか(笑)、どの音もふんわり柔らかいとか(パット・メセニーのギターのようなニュアンス)、耳に優しくてしかもかっこいいサウンドです。いまさら私がオススメするまでもなく、YMO〜矢野〜細野系列の音楽を聴いてる人には既出だと思うんで。バカなヤツが乗り遅れて聴いてるって笑ってくださいw

DVDキャプチャの巻

DVDというか、動画全般の画面写真を撮りたいんですが、コンシューマ向けのITにはオンチな私はどうしていいのかわからず、いっしょうけんめい検索してようやくキャプチャソフトを入手しました。超便利。これでDVDを一時停止して携帯デジカメで撮影とか、そういう情けないことをしなくて済むし、内田光子さんの怖〜い表情もたっぷりとブログに載せることができるようになりました!あとはブルーレイ画像のキャプチャだな。特にTV放映のもののキャプチャ。いろいろ難しいっぽいらしい(というか調べる気力がないだけ)。キャプチャできるようになったらデスクトップ画像がHD化されるわけです。

練習を再開したものの、の巻

指が動かないっ!まともに練習したのは7〜8ヶ月ぶりで、昨年英雄ポロネーズを弾いた人とは思えないほど指が動きませんです。ワルトシュタインはリハビリ曲としては難易度高すぎたかなあ。第一楽章だけなら月光と同程度くらいなので指の筋力と持久力が戻ってくればちゃんと弾けるようになると思います。でもいまはまだ無理。とりあえず第一楽章で鍛えなおして、来年くらいから終楽章の華麗なトリル攻撃に突入です。
ああでも、ついにワルトシュタインか・・・。昨年、月光や英雄を弾いた時より感慨深いです。少し弾けるようになったらレッスンを受けたいのですが。都内の駅前系オトナ向け教室は非情なまでに高額なので躊躇してしまいます。職場がまた移転するという話もあるので(この10年で何度移転すれば気が済むのよ!)、移転先が決まってから考えようと思ってます。というか浜野先生が有楽町で教えてるらしいので(未確認)、狙ってます。浜野先生ならお金は惜しくないです(笑)。

アンスネスのラフマニノフの巻

さきほどNHKで放映終了です。
ロシア音楽を理解しようとしない指揮者とオケとピアニストによる非情に(誤字ではない)正確無比な駄演。アンスネス昔のライブはもっとガンガンきていたのに例によって小さくまとめちゃった。まあそれだけにオケと乖離はしなかったんだけど、あんなのラフマニノフじゃないっす。正直なところ、ピアニズムの精緻さではブロンフマンとかを圧倒的に凌駕していてさすがだと思いますが、じゃあ演奏の出来がブロンフマン&ゲルギー以上だったかというとそんなことはなく、音楽のスケールが100分の1くらいになっていました。細部まできっちりしていて、粒立ちもキレイだし、仕上げも見事なんだけど、スワロフスキーのように無色透明なままの音楽になってしまっています。この曲でそういう表現は違うだろ。いままでこのブログに何度も書いてきたけど、アンスネスは心底理解・共感していない曲に対しては、上辺はきっちりしているけど魂の入っていない演奏をするのを基本とする人で、それをクールでカッコイイととらえるか、情熱が伝わってこないつまんない演奏ととらえるかは、もう聞く人の感性とか好みの範疇ではあります。しかしながら私は声を大にして、こんなものは音楽ではない、と断言します。アンスネスラフマニノフのピアノ協奏曲なら明らかに4番が合っています。これは彼のピアノを聴いてきた人ならわかってもらえると思います。
あと解説のジジイが誉めてたけど、こいつはクビにしたほうがいいと思う。N響ライヴだから貶せないのはわかる。しかし「上手いけどこれはよくないです」くらいのことは言うべき。いけべえはちゃんとそういうこと言ってたのになあ。