4回も映画館で見てしまい*1、そのときの印象が非常に鮮烈だったので、いまさらDVDを見ても新鮮な感覚を得られるはずもなく、問題点ばかりが目に付いてしまいました。以下にネガティブな感想がダラダラ続きますが、この映画は基本的な水準を大幅にクリアしているということを前提としたうえでのイチャモンということをご理解いただければと存じます。
画質
- ひどい。悲惨の一言。映画館で見たときはもっとはるかに、とんでもなく綺麗だったのです。MPEG2というか、DVDフォーマットの限界のように思います。デジタルマスターからオーサリングせず、フィルムから取り込んだということなので仕方ない部分なのですが。この映画は、紗がかかったような映像効果や、柔らかい階調で表現される光の差し込みや陰影など、繊細な画作りが大きな特徴になっています。グラデーション表現が苦手なDVDフォーマットではそもそも再現の難しい画作りなのです。
- こんな難しいフィルムを使ってテレシネでオーサリングしても、うまくいくはずありません。いい感じの場面で盛大にノイズが乗ってきたり、グラデーションが階段状になっているのが見えたり、輪郭線が崩れたりします。予告編など、デジタルtoデジタルでオーサリングした部分はそういった問題はほとんど気にならないので、残念に思います。フィルムテレシネにしたのは庵野監督のこだわりみたいです。それ自体は悪いとは思わないんですけどね〜。
- あまりにも繊細な映像のために、メディアのフォーマットにおさまりきらなかった。これが本当のところだと思います。
- 早くブルーレイで出してくれ。買うから(笑)。
音質
- 素晴らしい。絵はガッカリだったのですが、音は映画館で観たときの雰囲気がそのまま再現されます。
- というか、映画館で観たときよりよくなっているかもしれません。キャラの声とSE(効果音)の音量バランスをかなり修正しているように思いました。
内容
*1:廃人としか言えません。