心が風邪をひいた日(太田裕美)の巻

 

心が風邪をひいた日

心が風邪をひいた日

 

 NHKの名盤ドキュメントで取り上げられていいなと思ったので購入しました。
荒井由実作曲の「袋小路」のピアノがハネケン(もちろん羽田健太郎)だとピンと来たのが購入動機の一つです。繊細なユーミンのコード進行と、押しが強めなハネケンのピアノの微妙なミスマッチ感がおもしろいです。

どうやらハネケンが全部ピアノを弾いたわけではなくて、明らかに彼とは違うピアニストが二人います。袋小路のほかにハネケンだとわかるのは「水曜日の約束」「青春のしおり」です。音色がかなり違います。

このアルバムは12曲も入ってますけど、当時の曲は平均3分半なので全部で40分くらいです。そこだけが不満です。もっと聞きたいのにサラッと終わってしまう。でもその絶妙な物足りなさがいいのかな。

最近、太田裕美がマイブームで出演番組を逃さず録画しています。彼女は歌だけでなくピアノもすごくうまいです。しっかりしたタッチで自己主張のあるプレイです。ハネケンみたいなピアノを弾く人はもういなくなってしまったと思っていましたが、ここにいたんだ、と思って嬉しくなりました。