メロディを弾きながら伴奏しちゃうパターン。このあとはポリフォニックな書き方になっていくのですが、テンポが遅いのでそれほど難易度は高くないと思います。
アレンジ上でおもしろいのは、サビで転調するときに5拍子になることと(転調がより強調される)、フルートとハープをユニゾンさせることです。後者はとても柔らかいニュアンスで、ボーカルの声質ともよくあっていてステキですね。
波形を見たりもしてるんだけど、平原さんのビブラートはタイミング、幅とも常に一定していて、全くブレないw
カラオケ音源があるので、採譜が捗ります。
それから、歌詞がとても深く、いろいろな解釈できます。
地球へ帰還するヤマトの希望を歌っているようだとか、「命の輝きで 明日の道を照らす」の一節がまるでコスモリバースだとか、そのコスモリバースは古代守や沖田艦長といった個人の心だけではなくて、故郷を思うみんなの気持ちも一緒なんだとか、いろいろなことを感じ取れます。コスモリバースって、人の魂を生贄にするひどい仕組みだと考えていた時期がありましたけど*1、この歌でようやく胸に落ちるものがありました。
作詞者の吉元由美さんのブログに、この曲への想いが書かれていましたので、紹介しておきます。(吉本さんは平原さんが歌った「Jupiter」の作詞者)
http://www.yoshimotoyumi.com/works/1577/
彬良さんがインタビューで、主題歌を書くほど重いことはないので、自分は書きたくなかったけれども、でも、ほかの人が書いた曲を聞いたら痒いところに手が届いていない、ヤマトはそうじゃないんだ*2、と言っておられました。そして「じゃあ俺がやってみせるよ」と書いたこの曲こそが、ヤマト2199の真の結末になったと思います。