竹宮恵子 風と木の詩イメージアルバムの曲を採譜中の巻

「セルジュのテーマ」という曲ですが、LPレコードからダビングして採譜中。
これは去年からやっている、十代のころ弾けなかったのでリベンジシリーズの一環で、30年ぶりに聞き返しながら作業中ですwレコードがヘタレていて、針飛びしまくりで大変でした。

以前も冒頭部分は弾けたんですけど、10小節目のアルペジョ以降が弾けませんでした。モーツァルトっぽい古典派ソナタ風の明るい曲調で、一聴したところ弾きやすそうに聞こえるのが罠です。
形式的にはソナタ形式もどきといえます。提示部の難易度は、モーツァルトトルコ行進曲の、短調になるところ(16分音符のいやなパッセージが続くアレ)と同じくらいで、運指に気を付ければツェルニー40番くらいの人なら弾けますが、展開部で難易度がグンと上がります。革命のエチュードみたいなパッセージが、左右の手でポリフォニックに展開してしまうので、採譜していて「これは弾けるわけなかったわ」と思いました。
古典派の曲調で、登場するパッセージがショパンエチュードなのがひどいですね。全体的な難易度は、ソナタアルバム2終了くらいです。パッセージの作りが意地悪なので、月光第三楽章より弾きにくいです。


第二主題。非常に弾きにくい。2オクターブ強の大アルペジョはこの運指でないと無理。


左右の小節のつなぎ(ラドミソ−シソ)が弾きにくい上に、直後にいきなり10度跳躍してディミニッシュのアルペジョで3オクターブ下がる鬼パッセージ。演奏してる人(たぶんハネケン)もミスってる。

原曲は、ピアノに小編成のオーケストラと、ドラム、ベースが加わったコンボ形式です。今回はピアノソロにアレンジしています。もともとオケがなくても大丈夫なレベルなので。
古典派っぽいので、古典派のパッセージしか使わないように心掛けていましたが、展開部でショパンエチュードのパッセージが出てきたので、リミッター解除しました。結果、さらに難易度が上がってしまいましたが、まあなんとか弾けるでしょう。

なお作曲したのは、あの横山菁児先生(ハーロック)です。
演奏する人のこと、ときどきでいいから、思い出しながら作曲してください・・・