ユーリ!!! on ICE のBGMをいろいろ演奏してUPしました(第3回)の巻


ユーリ!!! on ICE のBGMをいろいろ弾いてみた3 - 楽譜付き Yuri !!! on ICE ost (piano cover)

どんだけユーリが好きなんだという感じですが、また弾いてしまいました。
今回はユリオのFS曲「アレグロ・アパッショナート」関連で2つと、9話のラストで流れた涙・涙の曲です。

最初のピアノ協奏曲版アレグロ・アパッショナートは急遽採譜して弾こうと思ったので、練習期間は2日です。冒頭のカデンツァがなかなかビシっと決まらなくて大変でした。ユリオ練習中のやつは4話で流れたものです。この曲に限りませんが、このアニメってスケーティング曲のアレンジ版を劇伴にしていることが多いですね。宮川先生流にいうと変奏曲なので、ドラマ全体の統一感が表現できていると思います。たとえば、イ・スンギルのSP曲のピアノアレンジが、勇利のエロスの表現解釈のときに使われています。でもスンギルの演技自体は超ストイックという対比。これは驚きました。

というわけで、ユーリ!!! on ICE も残り3話になりました。
3話ずつ起承転結で進むかと思ったんですが、まだ「転」していない感じなのでどきどきしながら10話を待ちたいと思います。全12話なので、もうすぐ終わりですが、これだけハマってしまうとロスがつらいだろうなあ(;´∀`)

「この世界の片隅に」を見て感動したのでいろいろ弾いてUPしてしまいましたの巻


映画 「この世界の片隅に」 BGM 周作さん&すずさんを弾いてみた - 楽譜付き

ニコ動はエンコード失敗みたいで、画質が悲惨です。すみません(;´Д`)

まず映画の感想から。
すずさんが主人公の、一種のホームドラマだと思いますが、彼女と周作の夫婦関係に焦点が当たることが多いので、ほぼ恋愛映画の様相で、全体的にとても色っぽい空気感でした。
あとは、タイトルの通り【この世界】をとにかく丁寧に丁寧に描いているのがポイントで、花や虫や、空や雲や海といったものを、ひとつひとつきちっと描くことで、世界を作っていました。キャラクターの動作や表情の描写も実に丁寧で、アニメーションならではの魅力が詰まっていると思います。蟻とかハチとか、全体的に虫がいい脇役ですね(笑)

登場人物では、小姑の径子さんと、すずの幼馴染のイケメン軍人・哲っちゃんが、いろいろ辛かったです。径子さんはすずと対になるキャラとして設定されたことは間違いなく、彼女のセリフはキツイんですが考えさせられます。
哲っちゃんは、いったいどんな想いをすずの家にやってきたのか、考えると胸が痛いです。一番好きなキャラが哲っちゃんです。

のほほんとしたホームドラマに見えて情報量は膨大なので、2時間があっというまに過ぎてしまいますけど、いろいろ考えさせられて、感動した映画でした。

劇伴は生演奏中心で、特に最後に流れたピアノソロ曲(すずさん)が泣けたので、その場でサントラを買って、家に帰ってその日のうちに採譜しました。すずさんだけでは旦那がかわいそうだと思って(笑)、周作さんも採譜して、翌日にはUPしました。テーマは、愛です。

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すずさんの曲は、長調短調を行ったり来たりする旋律が何度も繰り返されます。楽しいこと、悲しいこと、良い思い出、切ない思い出、叶った願い、叶わなかった願い。こうしたさまざまな感情が表現されているように思いました。そんな想いを音に託すということが、この曲を弾いて少しだけですがわかったような気がします。映画のラストで語られたのは、感謝の気持ちとさまざまな形の愛だったと思います。そんなことを考えながら、弾いてみました。

機動戦士ガンダム THE ORIGIN IV 運命の前夜 の巻

ネタバレありです。

追加エピソードのミノフスキー博士亡命事件にかなり尺を取ったのが印象的でした。このエピソードの間はテム・レイ目線で描かれたのがおもしろかったです。テム・レイが優秀な人であることがよくわかります。お父さん大活躍。あと、シャアとララァの邂逅も、当然のごとく十分に尺を取って描かれました。

しかしいきなり宣戦布告して開戦してしまったのは、ちょっと驚きました。
もう少し開戦準備の描写や、政治的な駆け引きの場面があっても良かったのではないかと思いますが、ドンパチだけ見たい作画オタク若年層やライトなファンのことを考えると、十分すぎるほど焦らされた開戦かもしれません(汗)

シャアの正体がランバ・ラルにバレないのはおかしいだろう、というのが本エピソードにおける最大の突っ込みどころです。でもジ・オリジンではこの件に触れるのはタブーだと思うので、黙認いたします。

その他小ネタとして、アムロの小汚い暮らしっぷりとか、ブルーの縞パンとか、オヤジの留守の隙にこっそりガンダムの資料を盗み見する行動とか、ファーストガンダムのディテールをしっかりフォローしていたのが良かったです。アムロたちが乗ってたコロニー内を移動するちっこいバイクが懐かしかったです(笑)。

シリーズ全体的な感想としては、たまには懐古するのも楽しいけど、どっぷり耽溺するものではないということを、改めて意識させられました。漫画原作を存分に楽しんだ後ですから、映像を見ても再確認にしかならないことが多く、今ひとつ新鮮さに欠けてしまいます。あと最初から26話構成のアニメとしてリメイクできたヤマト2199は、極めて幸運だったんだなと感じました。

また、21世紀になってエヴァ、ヤマトとリメイクされてきましたけど、ファーストガンダムのリメイクのハードルの高さを改めて認識しました。ヤマトは例の著作権をはじめ問題山積だったと思うので、サンライズが一括して管理してるらしいガンダムのリメイクはそんなに難しくないと思うんですが、リソース(人とお金と時間)がないんでしょうかね。

ユーリ!!! on ICE のBGMをいろいろ演奏してUPしました(第2回)の巻


ユーリ!!! on ICE のBGMをいろいろ弾いてみた2 - 楽譜付き Yuri on ICE OST (piano cover)

予告通りの第2弾です。
劇場版マジェスティックプリンスを見に行ったり、岡田博美さんの演奏会に行ったり、いろいろ忙しかったのですが、いま一番注力したいのがユーリ!!! on ICE なので頑張って採譜&演奏しました。ユーリの演奏動画は第3弾も予定しています。

今回は苦手なスウィングの曲が2つも入ってるのが自分的にはポイントです。スウィングは、 いままでさんざんひどい演奏をしてきてるので、リベンジ的な気分で弾いてます。

あと最後の演奏映像で、スカイブルーのネクタイをしたんですけど(カフスボタンの色に合わせた)、5話でユーリがしていたのも偶然スカイブルーのネクタイで、意図せずかぶってしまいました。このネクタイがダサいから捨てちゃえとかヴィクトルが言うわけですが、私のネクタイはダサくないですから!(血の叫び)
まあでもニコ動でウケたからいいやw

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ちなみにカフスボタンは、ラミエルですw

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エヴァンゲリオン公式フォント:マティスEB版の巻

あのエヴァの公式TrueTpeフォントがついに(ようやく?)発売されました。
こんな感じです。

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自分は昔のMacintoshの漢字TrueTypeフォントにいい印象をもっていないので、あまり期待していなかったんですけど、このフォントはなかなかよかったです。

具体的には、下の絵で丸をつけた部分。
点、跳ね、払いのさきっぽの部分の処理がとても丁寧です。

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岡田博美ピアノリサイタル@東京文化会館の巻

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三善晃:アン・ヴェール
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第30番ホ長調 op.109
矢代秋雄:ピアノ・ソナタ
ドビュッシー:12のエチュード(全曲)

矢代先生の没後40年ということで、リサイタルという体の三善先生と矢代先生を偲ぶ会でした。なので、お二人の曲と、お二人が好きだった曲を演奏。
ですが、岡田さん自身も好きなドビュッシーの練習曲をノリノリでかっ飛ばしてくれて、天国の先生たちもビックリしたのではないでしょうか。

ビュッシーの練習曲は自分もたまに弾いてますけど、岡田さんの演奏は私より3倍は速くてめちゃくちゃカッコよかったです。もう最高。前半はベートーヴェンとかで素晴らしい演奏でしたが、ドビュッシーの遊び心と頭の回転の速そうな場面転換の鮮やかさは白眉でした。

アン・ヴェールはとても幻想的な曲で、ドビュッシーと対になっていました。
ベートーヴェンソナタは、矢代先生のソナタと対になるのですが、矢代先生の曲が現実を直視する系統とすると、天を見ている曲ですね。そのあたりの表現の違いなども興味深かったです。

ドビュッシーの練習曲は、明らかに弾き慣れた十八番という感じで、とにかくノリがいい。
ツェルニーの練習曲を揶揄した1番は、本当につまらなさそうに一本調子でドーレーミーファーソーファーミーレーって弾いて、思わず笑いそうになってしまうくらいで(笑)、そこから一気に幻想と遊びの世界が広がります。そこからもう最後まで一気に突っ走る感じで、終曲の12番は超高速で一気に弾ききってしまいました。すごすぎです。

岡田さんの演奏はいかにも日本人的で生真面目でつまらないという評価を受けていたこともあるようですが、全然そんなことはなくて、ドビュッシーの曲のアイロニーやユーモアをしっかり理解して表現していたのが印象的でした。日本人とフランス人は感性が近いところがあるので、岡田さんのような日本人的ピアニストこそ、ドビュッシー向きではないのかと思いました。

シン・ゴジラ(鑑賞13回目)の巻

先週末、シンゴジラに興味を持ってもらえなかった連れを口説き落として、一緒に見に行きました。

連れは興味を持っていなかったことが幸いしてネタバレを回避できていたので、事前情報ゼロで蒲田くんや内閣総辞職ビームからの背中ビーム(これは連れも完全に想定外だった模様)、無人在来線爆弾など堪能したようです。

自分は通算13回目でしたが、前回からしばらく間が空いたこともあって、新たな気持ちで見ることができました。あと念願の【少し小さな箱でスクリーン全体を視野に入れる状態】で見れたのが嬉しかったです。カメラワークの妙というか、非常にアニメ的で強引なレイアウトだということを改めて実感しました。とにかく電線、電柱を入れたがるし、そのためになんとしても強引にでも変な場所から撮る!というこだわりが変態だなあと思いました。

矢口が最初の頃から徐々に顔が変わっていったり、カヨコも牧教授の情報が迅速に入手できた*1ことで日本側を信頼するようになるのは、なんど見ても気持ちがいいです。
特に好きなカットは矢口の「あれがゴジラか!」となかば陶然としたような表情と、ヤシオリ作戦に出発する直前のやりとり(俺が死んでも君がいるから→おぅ、幹事長なら任せとけ)のカットです。
特に後者は廊下~階段~建物の出口とずっと歩いてるところをカメラが追っかける長いカットで、撮影も大変だと思うのですが、車に乗り込んだところでお付きの自衛官がサッと敬礼するところまで、すべての演技のタイミングが完璧で、文句のつけようがございません。ここでもう完全に涙腺が怪しいので(しつこいようですが13回目)、その先の矢口の演説が感動するのなんのですわ。

まあそんなわけで、全然興味のなかった連れも見終わった後にブルーレイいつでるの?とか聞いてくるありさまでした。あと平日午後2時上映なのに観客が半分くらい入ってて、誰も物音も立てず集中して見てるとか、しかもそれが池袋の映画館だとか、でも池袋にあるまじき客層だとか、いろいろ面白かったです。都内の上映館が減ってきているので、わざわざ池袋まで見に来ている人たちなんでしょうけど、熱心なリピーターが多いのかな。11月3日以降のツイッターにおける#シンゴジ実況祭りの盛り上がりなどを見て、改めてシンゴジラの人気を再認識している次第です。

自分も1つの映画を13回もリピートすることはもうないと思いますが、夢中になれる作品に出会えるというのは嬉しいものなんだなあとしみじみ実感しました。ということで、年内にあと1回くらい見に行くかもしれませんww

*1:タイムテーブルによると、なんと当日中に調査を終えて、カヨコに報告している!