宇宙戦艦ヤマト完結編サントラ Symphony of the Aquarius 採譜の進行状況の巻

オーケストラパートのざっくりとした採譜は7月中に終わっていて、ピアノパートの採譜とオケのブラッシュアップをやっています。お盆休み中にひとまず終わらせたかったのですけど無理でした。ピアノの採譜はあと10小節といったところです。記譜ソフト(musescore)の再生機能を使って音を出すとかなりいい線に仕上がっているので、9割くらいの音は拾えたと自負しています。ただハープは目立つところしか採譜できていないのが少々残念です。

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score

スコアは全部で260小節くらいあって、A4版の紙に印刷すると50ページくらいになります。
これだけの音符を打ち込むのはとても大変な作業で、1年くらいかけてコツコツやっていくしかないと思っていたのです(先日UPしたサーシャ(澪)がこの曲の10分の1くらいの規模で1ヶ月近くかかったので、生オーケストラ=時間がかかる、という図式ができあがっていたんですね)。ところが、musescoreは音符をMIDIで書き出せたのでした。このMIDIデータをDAWに取り込んでしまえば一瞬でオタマジャクシを揃えることができます。音符の打ち込みは必要がありません。サーシャ(澪)のスコアを書いたときにこの機能があることに気づかなかったなんて情けない話ですね。

ヤマトよ永遠に 音楽集PART 2 -サーシャ(澪)に捧ぐ- を演奏してUPしましたの巻


ヤマトよ永遠に 音楽集PART 2 -サーシャ(澪)に捧ぐ- を演奏してみた(楽譜付き)

 

久しぶりにオーケストラつきのピアノ曲を演奏してみました。
トランペット、ホルン、チューバに先日購入したばかりのUVI Orchestra Suiteという音源を使っています。ピアノはMONTAGE 8で、iZotopeのNeutronというエフェクターについているトランジェント・シェーパーという機能でサスティンを強調しています。コンプレッサーよりもこっちのほうがハネケンっぽい密度の高い音色になりますね。
https://s3.amazonaws.com/izotopedownloads/docs/neutron300/ja/transient-shaper/index.html
あとR4というリバーブも初めて使いました。有料だけあって、なめらかな残響音が美しく、とても気に入っています。

オーケストラ曲は久しぶりでしたが、できるだけ生演奏に近づけようといろいろ試行錯誤しながらやりました。最後のハープのグリッサンドティンパニはうまくいったけど、それ以外はいろいろ反省点があります。ピアノについてはもう1段階上のフォルテで弾きたい部分があったのですがMONTAGEではこれが限界でした(ベロシティ127まで使ってます)。ソフト音源のピアノの導入を計画したのにはこういう経緯があります。

iMac 2020 27inch Retina 5Kモデルを発注しましたの巻

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DTM用で使っているiMacがLate 2013モデルで、昨年あたりからそろそろ買い替えたいと思っていました。そこでiMac 2019を夏のボーナスで買おうと思って構成や他の周辺機器などをいろいろ検討していたのですが、Appleのサイトで表示される納期がどんどん遅れていって(笑)、こりゃ新製品が出るなと思っていたところ、7月半ばになって第10世代 Core i9搭載機が出るという予測が流れはじめました。延期されたiMac 2019の納期が当初は9月くらいだったので8月中旬でしたが、その後すぐ9月になったので、このご時世ですから新機種の発売も9月になるだろうと思ってしばらく待つことにしたとたん、今日いきなり発表がきましたのでさっそく注文しました。

カスタマイズはCPUとSSDです。これはiMac 2019を買う計画を立てていたときと同じ方針で、CPUをCore i9に変更して、ストレージを2TB SDDにアップグレードしています。iMac2020はもっと大容量のSSDを選択することもできるのですが、2TBでも使い切らないと思ったのでこれでOKです。

メモリは自分で増設できるので別途32GBのメモリを2つ購入して64GB増やす予定です。iMac 2019購入計画時点では16GB*2で32GB増設予定でしたので2倍ですね。さらに外付けの2TB SSDSATAより2倍くらい高速なNVMe+Thunderbolt 3)も注文済みです。なぜこんなに盛るのかというと、DTMをやるときに容量が大きなソフトウエア音源の導入を計画しているからです。

今回はそのへんを見越してだいぶ前から下調べをしていたので、あれこれ迷うことなく新機種発売開始当日に注文することができました。8月中には納品されるようです(お盆すぎになりそうです)。

MOTU Digital Performer をがんばって使っているの巻

自分がDTMで音楽を録音するときはいつもDominoというMIDIシーケンスソフトで作り込んで、それをDAWDigital Performer(DP)にインポートしてオーディオを録音&ミックスして、Ozoneでマスタリング、という極めて古典的なウォーターフォール式のワークフローなのですが、ソフト音源の導入に伴いDPでの作業比率を上げております。

DPは無印Performerの時代から打ち込みがしやすいDAWなので、Dominoとほとんど同じ感覚で打ち込みができます。あと手弾きでどうしてもバラツキが出るデュレーション(打鍵の長さ)やベロシティ(打鍵の強さ)の修正がDominoよりしやすく、かゆいところに手が届く感じです。このあたりは無印Performerの頃より操作性が良くなっています*1

UVIのオーケストラ音源を導入したことは先日書きましたが、iZotopeのセールでセット品として購入したR4というリバーブも使い始めました。いずれはREXICONのリバーブを買おうと思っていたのですが、このR4で十分ではないかというほど質が高いです。極めて解像度が高くスムーズな残響音を手軽に得ることができます。プリセットが多く、適当に選ぶだけで良いのですぐ使えるのもうれしいです。UVIのソフト音源のサウンドは、素の状態だとドライで機械的なサンプリング音ですが、コントローラを使って波形を揺らしつつR4を通すと急に生っぽいサウンドに変貌します。おもしろいです。

*1:無印バージョン4の頃は1音ずつ数値を修正することが多く、とても手間がかかった

JAPAN LIVE FROM THE BUDOKAN - TOKYO FM, 1982 の巻

 JAPAN の解散ツアー日本武道館での公演を収録したライブ版2枚組CDです。ラジオ放送用の音源ということで、今ごろ発売になりました。

From The Budokan Tokyo Fm 1982

From The Budokan Tokyo Fm 1982

  • アーティスト:Japan
  • 発売日: 2020/08/07
  • メディア: CD
 

 解散ツアーのライブ録音は、公式が出した Oil on Canvas というアルバムとライブビデオがありますが、内容的には6割くらい同じです。(つまり4割、半分近く違うってこと)

オイル・オン・キャンヴァス(紙ジャケット仕様)

オイル・オン・キャンヴァス(紙ジャケット仕様)

  • アーティスト:ジャパン
  • 発売日: 2008/07/02
  • メディア: CD
 

というわけで両者の差異を列挙します。

  • Oil on Canvas に入っていたインスト曲はなし。追加曲は Alien、Europiean Son(アレンジがぜんぜん違う)、さらにアンコールということで教授&アッコちゃんが参加して Bamboo Music と Islands in Africa、さらに幸宏が加わって Life in Tokyo、最後にGood Night(矢野さんとデヴィッドのデュエット)
  • 楽器のエフェクトやミックスのバランスが全然違っていて、とにかくミックのベースがクリアに聞こえる。ドラムがジャスト~少し溜めがあり、ベースは前ノリなので全体のサウンドをベースが引っ張っているように聞こえます。ミックファンは涙がちょちょ切れると思う。ドラムはOil on Canvasよりかなりタイトなサウンドになっています。シンセは控えめ。Oil on Canvas はオーバーダビングがあるようなので、ライブで聞けた演奏はこちらのCDということになると思います。
  • Oil on Canvasでオミットされていた土屋昌巳のボーカルがしっかり聞こえて、ミックと合わせて3パートコーラスになっていることがわかる。これけっこう衝撃的でした。
  • アンコールはお祭り的な感じで、Bamboo Music だけでなくCantonでも教授 or/and アッコちゃんが即興で変なフレーズを弾いているんじゃないかと思います。
  • シンセは控えめと書きましたが、オーバーダビングされていないので楽器の素のサウンドが良くわかります。Prophet-5 を駆使した変態的な音色のオンパレードです。

UVI Orchestral Suiteの巻


Orchestral Suite | Official Trailer UVI

ここしばらくオーケストラ音源をいろいろ探しているのですが、PC環境が貧弱なので(SSDの空きが100GBくらいしかない)容量が小さい音源を探していてこれに行き着きました。総容量たったの4GBです。各楽器のデータ量は数十MB程度しかないのでSSDならロードは一瞬ですしHDDでも実用的に使えると思います。

内容的には、Roland INTEGR-7のSNアコースティック音源のオーケストラ系音色が揃っているという感じで、コントローラを上げると音量や音色が変化します。ただ音のバリエーションはRoland INTEGR-7よりだいぶ劣っていて、mp~fくらいまでの音しか収録されていないので、単体の楽器で表現力のある演奏はできません。アンサンブルで聴かせるタイプの音源ですね。

SNアコースティック音源は1音色でかすれたpppから破綻したfffまでをたった127段階の刻みで鳴らしてしまいます。たとえばコントローラをリセットしようとしてゼロにすると音が消えてしまうし、maxの127に上げるとバリバリに割れます(笑)。またベロシティの強さでアタックのスピードは変わるし、ノートオン(打鍵)の前後関係を判断して自動的に奏法が適用されるため意図しない挙動を見せるとも少なくなく、使いこなしが難しいです。自分も慣れるのにだいぶ時間がかかりました。それと比べると、どんな操作をしても穏当な音しか出ないこういう音源は、逆に初心者でも安心して使えるのではないかと思います。

この先、PCを新調してSSDを2連装にして大容量のピアノ音源とオーケストラ音源を揃えることを考えていたのですが、独奏の管楽器はINTEGRA-7で十分という気がしています。木管楽器が好きでいままでもいろいろな動画に使ってきましたが、サックスやトランペットもすばらしいです。ノイズまじりのトランペットでお手軽にマイルス・デイビスの気分が味わえますw

オセチンスカヤ(ピアニスト)のYouTubeチャンネルができていたの巻

以前書いた日記で絶賛していたピアニストです。

harnoncourt.hatenablog.com


J.S.Bach Piano Concerto in D Minor BWV 1052 Polina Osetinskaya Anton Gakkel

絶賛したのはこのバッハの協奏曲です。久しぶりにこの動画を見たところ「みんなー!このピアニストのYouTubeチャンネルができてるよー!」というコメントがあったのでさっそくチャンネル登録しました。

YouTubeチャンネルはこちらでございます。

https://www.youtube.com/channel/UCM1ZoJ4K5lDMmk0FH2Nog4w/videos

 ラフマニノフコレルリ変奏曲。


Sergey Rachmaninoff, Variations on a Theme of Corelli op.42 Polina Osetinskaya, piano.