竹宮恵子の漫画をアニメ化した「地球へ…」「夏への扉」「アンドロメダ・ストーリーズ」がようやくDVD化されます。3本セット売りとバラ売りがあるのですが、出来の良い「夏への扉」だけ買うつもりです(他の2本は、わざわざアニメで見なくても原作を読めれば十分)。
「夏への扉」はオフシアター形式で公開されるというイレギュラーな配給だった割に予算が潤沢だったようで*1、原作に肉付けする形で映像化した上に羽田健太郎渾身の名曲群が彩りを添えた佳作となりました。絵的にも、竹宮恵子のタッチをセル画で表現したものとしてはほぼ文句のない作画です*2。竹宮さんのアニメとしては他にOVAの「風と木の詩」があるのですが、これは私の記憶から抹消されるような出来だったと思います(確かに見ているはずなのだが、本当に覚えていない)。
しかし、こういうマイナーな作品が出てくるようになると、いよいよコンテンツを食いつぶしてしまったんだなあと感慨深いですね。あとはデヴィッド・シルヴィアンの映像作品がDVD化されれば、80年代に私が体験しためぼしいビジュアル作品は補完完了という感じです。