名曲探偵アマデウス:ラ・カンパネッラの巻

なにげに面白くて、毎回欠かさず見ています。あとゲスト出演者の人選が上手いですよね。天才外科医の風間トオル*1とか、あまりにハマっていて感心します。問題は主役で、こいつのどこが探偵なんじゃ?と皆さんツッコミを入れていると思いますが、ついつい一緒に指パッチンしちゃいますよね(笑)。
あと、内容がけっこうディープで驚きます。今週はリストのカンパネラだったのですが、初稿、第二稿、最終稿の比較試聴をした上に、フラット系の調性からシャープ系の調性へと変更した理由まで掘り下げるなど、「ぴあのピア」以上のマニアックさで分析していきました。私も知識としてはカンパネラは何回も改訂されたことは知っていますが、初稿があれほど幻想曲チックだとは知らなかったし、第二稿があれほどガチガチだとは知りませんでした。
この番組は、まったくのクラシック初心者の方でも親しめる選曲をしつつ、重要なところは緻密な描写で掘り下げているために、私のような腐ったマニアでも楽しく見ることができています。端的に言うと制作しているブレインが優秀ということになります。そして何と言っても筧利夫の妙なテンションの芝居がたまらない(笑)。
ひとつ苦言を呈すると、特別番組や野球で放映中止になることが多く、「録画したはずが別番組だった」という事態が多いので、きちんと放映して欲しいです。頼むよNHK

*1:見る影もなく老けていたが、そこがまたいい。