ユーリ!!! on ICE が2話まで終わっていますが、けっこう古い少女漫画的なスポ根の王道を走っているので、ちょっと早いですけど「少女漫画的スポ根とはどういうものか」をまとめてみます。ユーリ!!! on ICE が合致するものに★マークを付けます。
- 主人公
- 秘められた才能はあるけれど、伸び悩んでいる。★
- それゆえ、コンプレックスを持っている。性格的にはネガティブ。★
- 初回のイべントでネガティブな結果を出し、落ち込むところから物語が始まる。★
- 努力と根性、成功と挫折を繰り返し成長していく。
- ルックスはパッとしない。イケメンや美少女ではない。★
- なんだかんだで、ライバルと友人になる。好敵手と書いて「とも」と呼ぶ関係です。
- 主人公のライバル
- 最初から「私があなたのライバルです!」と宣言して出てくる。★
- たいがい、幼少期から環境と才能に恵まれた天才。★
- でも「自分は天才じゃない!努力してこのポジションに登りつめたんだ!」というプライドがある。
- コンプレックスはないか、あったとしても克服して現在のポジションについている。性格的にポジティブ。
- 初回から主人公をライバル視する★
- 実際問題としては、初回時点では主人公とは圧倒的な実力差があるのだが、なぜか同等レベルとみなす。★
- 男子ならイケメン、女子なら絶世の美少女。★
- ライバルは主人公の秘められた才能を見抜き、ライバルなりに苦悩したりもする。
- 主人公の恋の相手
- 同じ競技をやっている異性が恋の相手になる。★
- 最初の恋の相手とはうまくいかないケースが多い。ひどい場合は相手が死ぬ。*1★
- コーチ
- 主人公を引っ張り上げるわかりやすい存在として、コーチが登場する。これも初回で登場する。★
- 元は現役選手(たいていは将来を期待されているトップ選手)だが、わけありでコーチになっている。ここは非常に重要。★
- いいところまで主人公を引っ張り上げるが、途中でいきなり主人公のコーチをやめる。
- 死んじゃうケースと、他の人のコーチ(ライバルのコーチとか)になったりするケースがある。*2
- 主人公の周囲の人間
上記をほとんどまんべんなく満たしている作品が、バレエ漫画の金字塔「SWAN」(有吉京子)です。SWANはコーチや主人公の親にも複雑な物語があって、それが作品に重みを与えていました。また、「ガラスの仮面」もスポ根的な要素があるので、上記の内容によく当てはまります。
少年漫画のスポ根ものも、同じようなものが定義できると思いますが、あまり詳しくないので今回はこれにて失礼します(笑)。