ユーリ!!! on ICE 終了の巻

最終滑走がおわって、また1話から見直したりしていたので感想が遅くなりました。

勇利の立場で見るとヴィクトルや周囲に振り回されているようにみえて、実は勇利が周囲を振り回していたという、メタ的なギミックを含んだ展開は、やるな!って思いました。また、なんだかんだで互いに振り回し、振り回されることで周囲のモチベーションを高める結果になって、最後非常に盛り上がったと思います。

自分はBL視点では見ていなかったので(王道スポ根だと思ってる)、10話の指輪にしても「ペアで持っていてかさばらないもの→指輪」という、非常に安直な思考回路の結果だと思いました。普通は男同士で何か同じものを持ちたい場合は、腕時計とかだと思うんですけど、勇利ってふつうの友達いなさそうですしね。
そんな勇利がピチット君とすごく仲良しがなのが非常に不思議だったわけですが、ひとえにピチット君の脅威のコミュ力ゆえのことだったのね(笑)

グランプリファイナルのFSで勇利が完璧な演技をして200点超は1話の時点から予想していましたが、優勝して引退エンドだと思っていたので、そこは驚きました。あとエキジビションの「離れずにそばにいて」はpixivでよく見た展開で(笑)いろんな人の作品を読んで感激していたんですけど、公式がガッツリやらかしてくれて感謝感謝です。

そしてもうひとりの主人公のユーリですが。なんというツンデレクソガキ。まあでも15歳だ、素直になれないお年頃です。オタベックと仲良くなったのがちょっと強引だったのでアレ?と思ったら、この人のモノローグが最終回のテーマっぽいものを含むという展開でしたね。ファイナルに出場した6人だけでなく、他のスケーターたちも前を向いていく、まさに俺たちの戦いはこれからだ!エンドです。熱いぜ!

ヴィクトルやユーリの家族関係などが描かれなかったのが少し惜しまれるところですが、まさに全力疾走の12話だったと思います。あと終わり方がとても良かったので、自分は2期がなくてもいいと思っています。とても満足できたアニメでした。